新たな主力よ、出てこい! ソフトバンクが14日、福岡・タマスタ筑後での約2週間の秋季練習を打ち上げた。来季から2軍監督に就任する斉藤和巳3軍監督(47)は参加したメンバーに定位置を奪い取れと号令を出した。
「一時の活躍は誰しも、可能性はある。それだけでこの世界は生きていけない。レギュラーになってもらいたい。今の1軍の選手からポジションを奪うくらいの気持ちで。対1軍ですよ」
1つ、1つの言葉に熱がこもった。新2軍監督の言葉が選手への大きな期待を物語っていた。
例年は宮崎で行っていたが、今回は初めてタマスタ筑後で実施した。10月30日からスタートし、この日が最終日。育成選手を含め、今シーズン1軍に定着できなかった支配下選手が汗を流した。指揮官は「全体的に良かった」と総括。昨季まで3軍監督を務め、要所でナインを集め、訓示したこともあった。ただ、今回はなし。「何かを伝えるか、ずっと迷ってましたけど。彼らに期待している分、こちらがあえて言う必要もないのかなと」。練習中はコミュニケーションを積極的に取ったが、あくまでも自主性を最優先に考えた。
秋季練習を終え、本格的なシーズンオフへ突入する。指揮官は「1人、1人の自覚がないと。1人で追い込むのは非常に難しいことでもあるし、覚悟がいる」とゲキを飛ばした。続けて「この秋の姿とは変わった姿で会いたいですし、そういう選手は期待ができたりする。そういう姿で2月の(春季)キャンプに入ってもらいたい」とエールを送った。リーグ3連覇、2年連続の日本一を狙う26年。“1発屋”はいらない。長期的に1軍で活躍し続ける若鷹の出現を望んでいる。【佐藤究】
◆ソフトバンクのネクストブレーク候補 投手陣では23年ドラフト1位の前田悠伍(20)を筆頭に現在プエルトリコのウインターリーグに参加している左腕大野稼頭央(21)が期待株。野手陣では右の広瀬隆太内野手(24)、左の笹川吉康外野手(23)といった大砲候補に加えて、22年ドラフト1位のイヒネ・イツア内野手(21)に注目が集まる。5選手とも25歳以下の若手で1軍デビューは果たしているが定着には至っていない。