新天地北海道に向けて、じぇい行きまーす。
日本ハム1位明大・大川慈英(じぇい)投手(22)が、好きなアニメのガンダムになぞらえプロ野球での活躍を誓った。21日、ホテルエミシア東京立川で入団交渉を終え「やっぱりこれまで以上に気持ちが引き締まります。アマチュアや学生野球とは違う責任感を感じているので、これまで以上にしっかりしていきたい」と引き締めた。
最速155キロの直球は所属する東京6大学リーグ随一で、持ち味は球威でどんなバッターにも押していける強気さだ。明大では絶対的守護神として5季ぶりのリーグ制覇に貢献したように、1年目からセットアッパーやクローザーの重役を務められるよう首脳陣に猛烈アピールする。
「チームの勝ちにつながるポジションを一番投げたいポジションだと思っています。勝つために起用していただける場所で1年間闘えたらいいなと思います。数字的な目標というよりは、目先のバッターをしっかり抑えるというところが自分のスタイル。まずは目の前の相手に確実に勝てるようにやっていきたい」とした。
大学4年間ずっと教訓にしてきた言葉が、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」に出てくる「身構えている時には死神は来ないものだ」だ。伝説のパイロットのアムロ・レイが絶体絶命のピンチのハサウェイにあてた言葉。往年のガンダムファンたちからも絶賛される金言について、大川も同じく練習中も、試合中も絶えず大事にしてきた。
「大学生活において、この言葉が自分の中で本当にすごい当てはまる。怠慢にならずいつも準備して、気を抜かなければ絶対に抑えられるという気持ちでずっとやってきました。そこはかなり自分の中では大事なかなと思います」と力を込めた。
友人から勧められて昨年あたりから見始めると、気がつけばガンダムシリーズのとりこになった。善と悪のような二項対立では語れない複雑な世界観が他のアニメとは異なり、キャラクターたちの名言の数々を人生訓にするほどどっぷり。
地球連邦軍の英雄アムロへの憧れが強いのかと思いきや、アムロの最大ライバルに当たる「赤い彗星」シャア・アズナブルの姿を尊敬しているという。
「シャアの好きなところは、最後まで主人公にはなれないところで、自分も今の野球人生では主人公ではないと感じています。でもカリスマ性があってかっこいいところがあるので、主人公ではなくても泥臭くカリスマ性を持てるような人になりたいと思います」。
ガンダム作品では同じみのニュータイプにも強く引かれている。
テレパシーや少し先の未来を予知するような能力が作中で描かれているが「バッターが考えていることが分かれば、抑えられる。それができればいいかなと」とボソリ。ニュータイプへと覚醒し「見えるぞ!私にも敵が見えるぞ」と感嘆の声を漏らした憧れのシャアのように、「青い彗星」大川が日本ハムのリーグ制覇&日本一に向けて燃え上がる。【平山連】