【長嶋茂雄お別れの会】掛布雅之氏、電話越しの素振りに響いたひと言「それでいいんだ」

参列し、会話を交わすクロマティ氏(左)と掛布氏(撮影・足立雅史)

<ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会>◇21日◇東京ドーム

阪神掛布雅之OB会長(70)が参会した。

巨人と阪神という伝統球団で宿敵の相手ながら、長嶋氏と電話越しに掛布氏が素振りし、音で会話したエピソードは有名。不調に陥っていた際には、長嶋氏が知り合いの記者を通じて掛布氏に連絡をしてくれたことから始まった。

「松井さんも素振りでよく会話をしていた。僕も一瞬ですけど、電話越しに素振りの音で会話をしたっていうのは、とても幸せな時間でした。ほんと一瞬ですけど、それはそれでいい」とかけがえのない一瞬の思い出を回想した。

電話越しの素振り練習。電話をつないだまま、あらん限りのスイングを届けると「それでいいんだ」と言ってもらえた。

不調に陥っていた不安が消えた。「それで気持ちがすっきりしてですね、そのままスーッといって」と、その年の82年に本塁打王と打点王を獲得した。

結婚式にも参列してくれ、スピーチでも「誰にも負けない拍手を心の中で送っている掛布ファンの1人だ」と伝えられた。

掛布氏は「涙を流しましたよね。敵の4番ですからね。長嶋さんは巨人が強くなければいけないと思う方だと思うんだけど、いい試合をしてファンの方に喜んでもらえる野球をやらなければだめだということが、基本的な根底にあるんじゃないですかね。巨人だけど阪神というライバルチームにもいい野球をやってもらわないと困るんだというメッセージは、いっぱいいただきました」と感慨深げに語った。

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