ヤクルトからポスティングシステムでメジャー挑戦する村上宗隆内野手(25)を追ったドキュメンタリー番組「スポーツ×ヒューマン だから、挑む~野球・村上宗隆~」が24日午後11時15分からNHK BSで放送された。
番組では、村上がメンバー入りした23年WBCでの出来事も紹介。当時エンゼルスだった現ドジャースの大谷翔平投手(31)が3月上旬の中日との練習試合(バンテリンドーム)からチームに合流した際の衝撃を回想した。フリー打撃では、バンテリンドーム5階席に届く推定160メートルの超特大弾を連発。侍ジャパン、中日を問わず、誰もが思わず見入ってしまう迫力だった。村上もその1人。「目の前で見て、想像よりはるかに上だったので」と振り返った。
本音を丁寧に紡ぎながら、当時の心境を語る。
「今までなかなかこう。周りの選手には失礼ですけど」と前置きした上で、「『自分より飛ばすなあ』とか、『自分よりいい打球を打つなあ』とか。あんまり思ったことなかったんで。正直初めてそういうのを見て、勝てないなって思ったのはありましたね」と、初めて味わった感情に打ちのめされたという。
だが、その気持ちは決してネガティブにはならなかった。「悔しさはもちろんありましたけど、やっぱりすごいという思いが一番でしたし。すごいなって思っている自分が情けないなっていうふうには思っていましたけど」と続けた。
今オフ、メジャーへ挑む25歳にとって、あの日に芽生えた感情が原動力となった。「いつかこういう風に、僕もあの時まだ23歳だったので。なれるチャンスは間違いなくあるなと思ってましたし、そこを目指すべきだなって思っていましたね」と語る。
大谷の圧倒的なフリー打撃を前に、一度は打ちのめされながらも、その悔しさと憧れを力に変えた。