ヤクルトからポスティングシステムでメジャー挑戦する村上宗隆内野手(25)を追ったドキュメンタリー番組「スポーツ×ヒューマン だから、挑む~野球・村上宗隆~」が24日午後11時15分からNHK BSで放送された。
番組では、村上がメンバー入りした23年WBCでの出来事も紹介された。同年3月、中日との練習試合で、現ドジャースの大谷翔平投手(31)の特大弾に衝撃を受けた村上は、打撃やトレーニング方法などあらゆる質問を大谷にぶつけ、自身の成長につなげようとした。
だが、その後は成績を落とす結果となった。「引っ張りの打球が増えたし、どうしても速い打球を打ちたいなとか、ボールを遠くに飛ばしたいなと思っていた」とスイングを崩し、ボールを捉えきれないことが増えたという。22年は史上最年少22歳で3冠王を獲得し、打率3割1分8厘、56本塁打、128三振。だがWBCを経て臨んだ23年シーズンは打率2割5分6厘、31本塁打、168三振、24年は打率2割4分4厘、33本塁打、180三振と、成績は落ちた。
自分を見失いかけていた村上に言葉をかけたのは、元チームメートで現ヤクルトGM特別補佐の青木宣親氏(43)だった。「WBC後は何か残っていたんですかね。大谷選手の打ち方や練習方法とかいろいろ。でも、大谷選手は大谷選手のスタイルがあって、ムネにはムネのスタイルがある。同じ形じゃなくてもいい」と、村上らしさを大事にするよう伝えた。
そこから村上は、大切にすべきは大谷ではなく自分自身であると見つめ直すようになった。「自分のスタイルでやることが正解だと感じられた。自分に合う合わないは間違いなくある」と振り返り、「誰かがこう言ったからそうするのではなく、『そういうこと言ってたな、ちょっと試してみよう。いい感覚だな』」と頭でっかちにならず、試したものを取捨選択していく感覚が大事と語った。
期せずして今季は主に2軍で過ごすことになったが、その時間もまた、自分のスタイルでやることの大切さを改めて考える期間となった。