<八戸学院大 連載3>
第56回明治神宮大会に出場した八戸学院大(東北3連盟)の振り返りを全3回に分けてお届けする。
最終回はチームとして得た収穫だ。出場は12年ぶり、4強入りは18年ぶりと、止まっていた時計の針が動いた。初戦では神奈川大(関東5連盟第2)に6-2で粘り勝ちした。本州最北端、青森にある同大。冬は雪に悩まされる。雪かきをしなければ室内練習場にたどりつけないこともあり、練習メニューも限られる。それでも、大舞台を目指し、並々ならぬ覚悟を持って八戸学院大を選んだ選手たち。新沼舘貴志監督(43)は言う。
「どんなところにいこうが、そこでなにをやったかで自分たちの人生が変わっていくのではないかと選手たちには言ってきました。今大会はそれを体感できたと思います。野球の価値というか、自分たちが地方の大学を選んでスポーツの素晴らしさを体感することができたので、それは収穫だと思います」
ここまでの道のりは決して平たんではなかった。北東北を代表して臨んだ明治神宮大会東北代表決定戦の1戦目では、東北学院大(仙台6大学第2代表)に1-20で大敗。「恥ずかしい試合を経験した。だからこそ、上に行こうぜと選手たちに話しています」。これが選手たちにも火をつけた。決勝では今春、日本一の東北福祉大(仙台6大学第1代表)を破り本戦切符を獲得。目標としていた「全国1勝」も成し遂げることができた。
逆境にも負けずにのし上がる。八戸学院大の強さを体現した秋だった。
【木村有優】