“ラストチャンス”で1発狙う。日本ハム山崎福也投手(33)が1日、北大病院を訪問し、闘病中の子どもたちと交流した。打撃も得意な山崎だが、27年からセ・リーグも指名打者制が導入され、投手として打席に立つのは来季が最後になる可能性が高い。中3時に脳腫瘍の手術を受けた“再起の地”で苦しむ子どもたちに、投打で躍動する姿を約束した。
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山崎が17年前に大手術を受けた北大病院で、誓った。中学時代の自身と同じように苦しむ子どもたちの前で、トークショーからキャッチボール。質問コーナーで「ホームランをお願いします」とお願いされると「打てるように頑張ります」と、強い口調で返した。
今季は6月7日のDeNA戦(横浜)で、交流戦5年連続安打を放ち、ソフトバンク杉内(07~11年)のパ・リーグ投手最長記録に並んだが、念願のプロ1号はお預け。27年からはセ・リーグも指名打者制が導入されることも踏まえ「来年でバッティングは終わってしまうので、何とか打てるように練習していきます」と、連続安打記録更新と、プロ1号を思い描いた。
中学時代に命を救われた場所で、恩返しを誓った。手術前日の08年3月20日、札幌ドームでダルビッシュ有の完封勝利に勇気づけられ、翌日は約6時間の大手術に耐え、生還した。山崎は「なんとか少しでも元気や勇気を与えられればいいなという風に思って来ました」。今度は自身が投打で躍動する姿を見せ、子どもたちにパワーを届ける。
本職の投手として今季は7勝止まり。「先発でしっかり2ケタ勝てるように。イニングもたくさん投げられるように」。新庄監督は開幕3戦(対ソフトバンク)先発に伊藤、北山、達を指名も、3月31日からの本拠地開幕ロッテ3連戦は、未定だ。「相性はいい。そこで投げたい気持ちもありますけどね。しっかりと年間通して投げないといけないので、それのための準備とトレーニングを」。今季3勝無敗2完投1完封の“カモメキラー”が、しっかり白星を積み重ねるための体とメンタルを、整えていく。【永野高輔】