【西武】ヤンキース3Aで12勝右腕の獲得目指す 変化球やテクニック駆使する技巧派ウィナンズ

西武が獲得を目指している新外国人候補のウィナンズ(Imagn Images=ロイター)

西武が新外国人候補としてアラン・ウィナンズ投手(30)の獲得を目指していることが18日、分かった。今季はヤンキース3Aで12勝を挙げた技巧派右腕。西武は今オフに今井達也投手(27)高橋光成投手(28)の両右腕がポスティングシステムによるメジャー挑戦を目指しており、今季2人が投げた311回2/3の“穴埋め”が大きな課題になっていた。個性派助っ人に一端を託す。

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水面下で調査を進めてきた右腕ウィナンズが日本時間18日、ヤンキースから自由契約になった。西武は本格的に獲得へ動く。

3年連続Bクラスの状況で今井、高橋へのポスティング容認を決断した。現場を預かる西口監督は「痛い」と率直に表現する。2人の穴をどう埋めるか。今オフ、球団はまず野手強化に着手した。台湾・統一のスラッガー、林安可外野手(28)と複数年契約を締結。さらにDeNA桑原将志外野手(32)と日本ハム石井一成内野手(31)と、FA宣言した2選手とも契約合意に至るなど、積極的に動いた。

広池球団本部長は「失点を減らす方法も得点を増やす方法もある」と来季の構想を描く。球団50周年となる29年に向け、チームは若獅子を中心に再建過程にある。一方で、今井と高橋が先発投手として投げた1軍の311回2/3というイニングは、若手だけではまだ質量ともに埋め切れない。12月の市場動向を見極めながら、先発投手候補の調査も鋭意進めてきた。

今季は今井、平良、ウィンゲンター、羽田の4人が160キロ以上をマークするなど、球界のトレンドに漏れず西武投手陣も“高速化”が進む。一方のウィナンズは平均球速が90マイル(約145キロ)と目立たないが、勝つ能力を最優先した形だ。球速という指標にこだわらないことで、選択肢も広がった。

ウィナンズは今季はメジャー登板は3試合に終わったものの、3Aでは18試合に先発し12勝1敗、防御率1・63と制圧的な成績だった。投球の多くを占めるチェンジアップとスイーパーの揺さぶりでタイミングを崩していく。現状の先発陣にはいないタイプで、ローテーションのアクセントにもなりうる。得点をしぶとく増やし、失点もしぶとく減らし、上位球団との差を埋める-。来季の西武の戦い方が見えてきた。

◆アラン・ウィナンズ 1995年8月10日、米カリフォルニア州ベーカーズフィールド生まれ。キャンベル大を経て、18年ドラフトでメッツから17巡目、全体500位で指名。23年にブレーブスでメジャーデビュー。メジャー通算11試合に登板。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシームが持ち球。身長188センチ、体重82キロ。右投げ右打ち。

◆西武の外国人選手 好打者ネビンは27年シーズンまでの契約延長が早々に決定。ウィンゲンター、ラミレスの救援右腕2人に加え、右腕ボーも残留する。オフには台湾で実績豊かな強打者の林も獲得し、ウィナンズ獲得となれば支配下助っ人で6人目に。さらに外野手の大砲候補の調査も行っている。育成選手では投手4人、内野手1人と新たに契約を交わしている。

◆西武の来季先発ローテーション展望 今季10勝の隅田と、クローザーから再転向の平良が柱になる。今季は規定投球イニング近くまで投げた右腕渡辺に求められるものも大きくなり、23年パ新人王の武内も巻き返しを期す。サブマリン与座も安定感あり。ここに技巧派ウィナンズが加われば頼もしい。若手では22歳左腕の菅井を筆頭に、高卒ルーキーながら今季2試合に先発した篠原も楽しみな存在。変則フォームから球威抜群の育成左腕、冨士にもチャンスがありそうだ。