西武隅田知一郎投手(26)が「3・27」に気持ちを集中させる。1月31日、キャンプ地の宮崎・南郷入り。球春到来の前に1つの決意をした。「キャンプではもう、MLB球では練習しないです」。メジャー球を操る日本代表隅田、ではなく“西武の柱”として意識を一本化させる。
3月のWBCを戦う侍ジャパンには名を連ねないことが濃厚だ。候補者の1人として、このオフはNPB球、MLB球の両方で自主トレ。「(球を)一本化できないのが難しいですね」と苦笑したこともある。「WBCも大事ですけど、やっぱりチームが一番なので」。ここからはNPB球に専念して仕上げる。
目標は3月27日、開幕戦ロッテ戦(ZOZOマリン)のマウンドだ。日本代表入りがない場合は「開幕投手を1度はやってみたいので。目指します」とキャンプイン前に明言した。西口文也監督(53)もかねて「できればやったことのない投手にやらせてあげたい」と話しており、プロ4年間に着実な成長を見せ、昨季は初の10勝を挙げた隅田が最有力候補となる。
この先も“緊急招集”の可能性はゼロではないとみられるが、まずはペナント開幕への調整に励む。南郷入り前の30日には、背中を追ってきたアストロズ今井としばしの別れ。「僕はまだ自分が活躍したとは思ってないけど、隅田さんみたいに活躍したいとか、後輩の向上心が芽生える選手になれたら」と意識も次なるステージへ。海と山に囲まれた南郷で、日本一へ出発する。【金子真仁】