<コムラノコラム>
一昨年6月10日にくも膜下出血で倒れ、死の淵から生還した日本ハム“奇跡の社長”小村勝球団社長(60)が寄稿する「コムラノコラム」で、26年シーズンの熱い声援を呼びかけた。チームは1日から沖縄・名護キャンプをスタートさせ、3月の開幕へ磨きをかけている。球団としても新庄監督を全面バックアップしながら、開業4年目のFビレッジもより進化させ、10年ぶり優勝へのムードを高めていく。
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いよいよファンの皆さまが待ちに待った球春到来を告げる春季キャンプが始まりました。プロ野球にとってはお正月であります。皆さま今年もよろしくお願い致します!
令和8年の仕事始め、事務所にてスタッフにお願いしたのは、Fビレッジ開業時に描いた想い。笑顔があふれ子供達に夢を持ってもらい、野球が好きな方もそうでない方にもお越し頂き、地域の活性化のお手伝いができる場として「世界がまだ見ぬボールパーク」をみんなで創ろうという想い。初心に返り心新たに、改めてそこを目指していこう! という話をさせて頂きました。開業から1200万人以上の方にお越し頂き、一昨年の日本マーケティング大賞グランプリに続き、昨年は日本サービス大賞地方創生大臣賞などたくさんの賞を頂き、定量的にも定性的にも本当にありがたい結果が出ております。
ただFビレッジ、エスコンフィールドは単なるお金もうけの場所でも道具でもありません。エンターテインメントとして日々の生活の中で少しでも楽しみを提供し、笑顔になる瞬間のお手伝いができればとの願いを、スタッフ全員が持ちながら運営をさせて頂いております。斬新な企画、おいしい食事、ゆっくりできる穏やかな時間。もちろん野球もやっています。北広島市はじめ自治体の皆さま、パートナー企業の皆さま、北海道ボールパーク協議会の皆さまそして住民の皆さま、ファイターズファン、プロ野球ファンなど、多くの皆さまのご協力をいただきながら、心地よい空間を育てて頂ければと思います。
チームは2年連続の2位という結果になりましたが、これまで積み重ねてきた経験、悔しさ、歓喜そのすべてを武器に「優勝する」という熱い思いを、チーム、スタッフ一同、心を一つにして持っております。チームも事業も、我々は進化を止めない。その方向性を体現している一人がエスコンフィールド建設を先導した前沢賢氏(現ファイターズスポーツ&エンターテイメント常務取締役開発本部長、来月代表取締役社長就任予定)です。さまざまな既成概念を突破し開業にこぎつけました。素晴らしいリーダーシップの持ち主です。前沢氏のみならず、彼の様な素晴らしい人財がFSEには本当に沢山います。開業からの好業績も人財による所が本当に大きいのです。
昨年末に尊敬する建築家の安藤忠雄先生とお会いした際、「大病を克服したのだから100歳まで生きなさい」そして「青いリンゴのまま走りなさい」とご教授頂きました。いつお逢いしても本当にカッコ良くて、元気とパワーを与えていいただいております。4年目を迎えるエスコンフィールドを本拠地とするファイターズも、決して現状に満足せず(熟さず)に、安藤先生の言葉通り、青々とした未熟さのまま、失敗を恐れずに夢を追い続け、挑戦し続けるたくましいチームであり組織でありたいと思います。みんなでDOMIりましょう! 今シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。
◆小村勝(こむら・まさる)66年1月25日、大阪府生まれ。88年日本ハム入社。加工事業本部マーケティング推進部長時に「シャウエッセン手のひら返し」「シャウ断髪」など新販促を実践。22年から北海道日本ハムファイターズ取締役、ファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役。エスコンフィールド開業の23年に、北海道日本ハムファイターズ球団社長就任。