ボールはともだち-。WBC日本代表の日本ハム伊藤大海投手(28)は“大空翼流”で大会使用球への対応を進めていく。
8日、沖縄・名護で今キャンプ2度目のブルペン入り。変化球を交えて22球を投げた後、捕手を立たせたままチェンジアップを数球確認した。
「強く投げた時と軽く投げた時の差はまだあるんで。まだ(NPBの公式球とは)違うものを持ってる感が自分の中であるんで、それをなくしたいなと。で、普段のキャッチボールの球数はあんまり増やしたくないんで、こういう時にちょっと多めに。“ボールとともだち”になれるように(笑い)。そういうイメージです」
不滅の人気サッカー漫画「キャプテン翼」の主人公、大空翼は言っていた。「ボールはともだち こわくない! でしょ!!」。WBC球だって、その感覚なら自在に操れるはずだ。そんな名言を引用した伊藤も言う。
「ちょっとボールが滑るっていうイメージを持っちゃってる。先入観ですね。たぶん、そんなことないと思います。その分、握りすぎてしまう部分がある。意外と、なんも考えてない時の方が素直に投げられたりとか、そこのギャップをしっかり埋めなきゃなとは思ってます」
WBCの大会が開かれる年になると「ボールが滑る」と毎回叫ばれる。それが先入観。球界では異例の球数の少なさでシーズンへ向けた調整を行う伊藤でも、指先が固定概念に縛れてしまう部分があるという。
「カーブとかスライダーとか(曲がりが)大きくなればなるほど、ちょっと難しさはある。(滑らないように握りすぎて)ちょっと意図しないスライドボール、カット系のボールになってしまう」
そこまで自身の投球について理解できているからこそ、修正方法は意識の部分だけ。まさに“ボールはともだち こわくない! でしょ!!”、だ。
先発が予想される1次ラウンド4戦目の3月10日チェコ戦(東京ドーム)へ向けて、どんどんWBC球と仲を深めていく。【木下大輔】