ヤクルトのドラフト1位・松下歩叶内野手(22=法大)が“プロ1号”を放った。8日の沖縄・浦添キャンプのライブBPで、昨年の新人王・荘司宏太投手(25)の速球を左翼へ。推定飛距離125メートルの豪快な打球を飛ばした。
右から左に風速20メートル近い強風が吹いていたものの、風がなくても楽にフェンスを越えただろう。「変化球も素晴らしい投手なので、そこは頭に入れつつ、ストレートにうまく反応できました。プロで活躍されている方からの1本なので自信になります」。ヤクルトのライブBPは球種を教えない。荘司は「うまく打たれたし、あそこまで飛ばすパワーがあるのは彼の強み」と高く評価した。
ただ、松下の真骨頂は終盤の「3連打」にある。ライブBPでは右腕小沢、左腕山野と対戦したあと、新人王左腕と対決。最初はファウルが多かったものの、徐々にアジャストし、最後は柵越えを含む3連打で初の実戦練習を締めた。
松下 どうアプローチすればいい打球が飛ぶのか考えていたのですが、(アマからプロになり)ボールの質が上がっているので、大学時代のイメージだとボールをとらえられないというのを感じました。スイング始動の早さだったり、張り球を変えたりして、(ライブBPの)中盤くらいからこれかなというのを見つけられたので、そこは収穫だったと思います。
考え方から対応力、修正力まで並みではない。池山監督も「初めての投手にタイミングを合わせて、あれだけ振れるというのは評価できる」と認めた。「ビュンビュン丸」にはしっかりとした裏付けがある。【沢田啓太郎】
◆松下歩叶(まつした・あゆと)2003年(平15)4月14日、神奈川・南足柄市生まれ。小学1年から野球を始め、6年時にベイスターズジュニア選出。中学時代は静岡裾野リトルシニア所属。桐蔭学園では甲子園出場なし。法大に進み、1年秋からベンチ入り。2年秋は二塁手で、3年春秋は三塁手でベストナイン。4年夏の日米大学野球では主将を務め、MVPを獲得。契約金1億円、年俸1600万円。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。