ソフトバンク近藤健介外野手(32)が8日、宮崎キャンプに合流した。室内でフリー打撃を行い、バットをトップ位置を高く構え、スタンスを狭くする新打法を披露した。速い球対策として自主トレから取り組んで来た。WBCでも剛速球を投げ込む外国人に対し、近いポイントでミートできる。休日明け10日からの第3クールで実戦形式に臨み、14日からの侍合宿に合流する。
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身長171センチの近藤が大きく見えた。バットのトップの位置を高く構え、スタンスも狭くなった。見ていた小久保監督も「余計打ちそうな構えになっていた。(雰囲気も)めちゃよかった」と驚くほどだ。
室内で59スイング、ライナー性の当たりを広角に打ち分けた。近藤は「今は試行錯誤の段階。スタンスが狭まれば体は回りやすい。スタンスが広いと(右)肩も入るんで」と説明した。昨年は打席でも屈伸していたが「昨年は重心を落とす意識だったが、今年は上から下へのイメージ」と、立ち姿も大きく変わった。
高めの速い球をとらえる確率を上げるために取り組んで来た結果、今の形に行き着いた。「重力を使いながら、バットの重さも利用しながら、速いボールはなるべく近くで打てるように」。力勝負となるWBCでも、新打法ならうまくミートでき、出塁しチャンスメークする役目を果たせそうだ。
「とにかくWBCに合わせて全力でやっている。できることをしっかりやっていきたい」と、まずは侍ジャパンに集中する。2月は調整が任されているS組で、自主トレ先の鹿児島・徳之島で調整してきた。本来は10日にソフトバンクに合流予定だったが、寒波や悪天候で飛行機が欠航となる可能性があったため、前倒しで合流した。「帰ってこなかったらよかった」と、今キャンプで一番寒い日の合流に苦笑いしたが、「ずっとひとりだったので、みんなでやれるのはよかった」と話した。10日からの第3クールに参加し、ライブBPなど実戦形式で新打法を試す。
前回大会も経験した近藤にはメジャー組、NPB組のつなぎ役も求められる。「いろんな経験を伝えながら。最初はよそよそしいと思うけど、終わるころには最高のチームになっていたらいいなと思う」。進化したバットコントロールで2大会連続世界一へと導く。【石橋隆雄】
◆ソフトバンク近藤の23年WBC 日本ハム時代の恩師栗山監督のもと、決勝までの全7試合、2番右翼でスタメン出場。1番ヌートバー、3番大谷のつなぎ役として大谷と並ぶ大会最多の9得点をマークした。打率3割4分6厘(26打数9安打)、1本塁打、5打点。ソフトバンク1年目でシーズンも全143試合に出場。本塁打、打点、最高出塁率のタイトルを獲得した。