巨人は1日、宮崎に続いて沖縄・那覇で行った春季キャンプを打ち上げた。阿部慎之助監督(46)が「新しいジャイアンツ」を掲げ、レギュラー白紙を明言してから1カ月。年齢を問わずに競い合う姿に「全員にチャンスがあるというので、ベテランも若手もすごく意気込みを感じたキャンプでした。それが一番の収穫」と目を細めたが、同時に「白紙ですよ」とも。当確ランプをともす選手はまだいなかった。
オープン戦を含めた対外試合7試合で、固定したオーダーは組まなかった。野手は全ポジションで競争を意識させる采配。7戦連続出塁のドラフト4位皆川岳飛外野手(22=中大)が外野争いを活性化し、37歳の坂本も三塁で存在感を放つが、「まだまだ満足している人はいない。これからも生き残りをかけて、いいところを出していってくれると思う」と全野手に期待した。
3月27日の阪神との開幕戦(東京ドーム)へ、判断のリミットはいつか。「東京ドームに戻る頃には開幕を見据えてやりたい」。遠征試合は6~8日に関西でオリックス戦、阪神戦、10~12日に山口、福岡でソフトバンク戦が控える。本拠地へ戻る14日の日本ハム戦までの6試合でアピールを求める。
伝統球団にあって、キャンプを終えてもレギュラーなしの布陣は異例だ。ただ、熱い競争に可能性を感じるからこそ、ギリギリまで見極める意図も感じさせる。2季ぶりのリーグ制覇、14年ぶりの日本一へ。「とにかく、いまもいろいろな悩みが多いですが、もっと悩ませてほしいなっていうのは思いますよ」。苦悩の深さが、勝利を呼ぶ。【阿部健吾】
▽巨人坂本(プロ20年目の37歳は実戦でも攻守で健在ぶり示す)「疲れました。けがなく終われたし、追い込むところは追いこめたので、いいキャンプを過ごせました」
▽巨人石塚(未来のスターの期待かかるプロ2年目の19歳)「いつまでもずっとチャンスがあるわけじゃないと思う。しっかり頑張りたい」。
<開幕スタメン候補一覧>
捕手:岸田、甲斐、大城、山瀬
一塁:ダルベック、リチャード、荒巻
二塁:浦田、門脇
三塁:坂本、石塚
遊撃:泉口、小浜
左翼:キャベッジ、丸
中堅:松本、佐々木
右翼:中山、皆川