阪神は30日、育成契約だった福島圭音外野手(24)と支配下選手契約を結んだことを発表した。背番号は92。契約金1000万円、年俸420万円(金額は推定)。23年育成ドラフト2位で入団した福島は兵庫・尼崎市の2軍球団施設(SGL)で会見を開き「やっとの思いでつかみ取ったもの。ここからが本当の勝負だなと思います」と決意を新たにした。
1年目から50メートル5秒8の俊足でアピールしたが、チャンスをつかみきれなかった。昨年は早川ら、今年は嶋村が先に支配下契約。正直、くじけそうになる時期もあった。救ってくれたのが、二人三脚で指導してくれた工藤隆人2軍外野守備走塁コーチ(45)。「お前ならできる」。その言葉が心に響いた。「自分の人生、野球人生のターニングポイントになっていると思います」。契約日の30日は同コーチのバースデー。「奇跡というか、誕生日プレゼントが渡せてよかったと思います」と声を弾ませた。
昨季はウエスタン・リーグで盗塁王。今季は2軍で8試合に出場し、打率4割4分、4盗塁。結果を残して支配下契約を勝ち取った。藤川監督とは直接会ってあいさつ。「ここからが勝負だぞ」「戦うぞ」という指揮官のフレーズに胸が熱くなった。「守備と足を求められていると思う。自分らしいプレーをしていきたい」。次なるステージへ、がむしゃらに突き進む。
◆福島圭音(ふくしま・けいん)2001年(平13)10月6日生まれ、埼玉県秩父市出身。名前は母が俳優ケイン・コスギのファンだったことが由来。尾田蒔小3年から秩父ドリームスで野球を始める。秩父第一中野球部から埼玉・聖望学園へ。甲子園出場はなし。白鴎大では2年生から外野のレギュラーをつかみ、4年春には関甲新学生リーグ新記録のシーズン20盗塁。趣味は将棋。好きな芸能人はお笑い芸人の兵頭大樹。好きな言葉は「人の幸せを願える人になる」。171センチ、69キロ。右投げ左打ち。
○…阪神福島の支配下昇格について竹内孝行球団本部副本部長は「小技、作戦系あたりも期待できる選手」と話した。これで1軍公式戦出場が可能な支配下選手数は67人。残る3つの支配下枠については「まだ7月まで補強期間はありますので、そのへんは戦力とチーム状況を見ながら考えていきたい」と語った。