<とっておきメモ>
<日本ハム9-0ロッテ>◇31日◇エスコンフィールド
大卒3年目の日本ハム細野晴希投手(24)が、初の開幕ローテーション入りで大仕事をやってのけた。プロ初完投で史上91人目、103度目の無安打無得点を達成。9回11奪三振(見逃し5、空振り6)で1四球1死球だった。
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気付けば体が喜ぶ角度になっていた。細野は昨季初勝利を挙げるも登板6試合で3勝止まり。23年ドラ1左腕が2年で登板わずか8試合。契約更改では大卒3年目のシーズンを前に「来年は勝負の年」と自らにプレッシャーをかけた。
何とか1年ローテを任される投手になりたい。昨年まで2年連続でシーズン中に状態を落とし、登板回避せざるを得なかったことが、フォーム改造へのきっかけになった。今オフ「アームアングル下げた方が球が強かったし投げやすかった」とスタート。自分の判断だけでは心もとなく、先輩の沢村賞右腕伊藤や昨季8勝と飛躍した達に、いかがなものか聞いてみた。「2人ともいいんじゃない、と前向きな言葉をかけてくれたので後押しされました」。迷いはなくなった。
気付かぬ間に酷使していた左肩を、一番楽しく野球をやっていた頃の角度に戻していた。「子供の頃も、ボールの回転がどちらかといえば横回転だったなと思いながらやってました」。自分の体に合ったシフトチェンジ。開幕前最後の14日巨人戦の登板後には、新庄監督から「ぎくしゃくしていない。スムーズ。いいピッチャーになりました」と絶賛され開幕ローテ入り。ホーム開幕の大役まで任され、さらに大記録も達成。3連敗中だったチームに大きな1勝を呼び込み指揮官は「雰囲気変えてくれましたね」。スタートの春、優勝を引き寄せる新たな才能が、芽吹いた。【永野高輔】