【とっておきメモ】阪神佐藤輝明の魅力…スタンドまで歩み「ありがとう」人情味あふれる優しき男

阪神対DeNA 1回裏阪神2死二塁、佐藤輝明は右中間に適時二塁打を放つ(撮影・西尾就之)

<とっておきメモ>

<阪神4-1DeNA>◇31日◇京セラドーム大阪

阪神の4番佐藤輝明内野手(27)が「昨日の友」撃ちでチームを3連勝に導いた。

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物静かで、心の中は穏やか。人を思いやり、人情味にあふれる。阪神の4番、佐藤には魅力が詰まっている。

父博信さんをはじめ、祖父勲さん(故人)、祖母美智恵さんは学生時代からかわいい「息子」「孫」の試合観戦に訪れた。近大時代は毎試合欠かさず親族が球場まで応援に駆けつけた。佐藤はスタンドまで歩み寄り「ありがとう」と優しい笑みを浮かべる。こちらも毎試合欠かすことなく。友人やチームメートはさることながら、親族を大切にする。昨オフまで口上に蓄えていたひげは「ばあちゃんに『そった方がかっこいい』って言われたので」。照れながら明かしたことは記憶に新しい。

一流が集うメジャーリーグに憧れを持つ。昨オフ、ポスティングシステムを利用して米挑戦を目指したのは、メジャーリーグが「好き」という一心から生まれた感情。3月行われたWBCでは世界のトップレベルを肌で感じ、自らの現在地を知った。無限の可能性を秘める27歳で猛虎の顔。目の覚めるようなフルスイング、たぐいまれな才能。しかしその内側に目を向けると、佐藤輝明にはもっと魅了される。【只松憲】