4季連続V狙う奈良学園大 プロ球団の理学療法士目指す杉本マネジャーもともに戦う

リーグ4連覇を目指す奈良学園大学・硬式野球部の杉本心那マネジャー(撮影・磯綾乃)

センバツが終わると、次は春の大学野球の季節。近畿学生野球の奈良学園大はこの春、4季連続48度目のリーグ優勝を目指す。

昨年は7年ぶりに全日本大学選手権に出場。今年も全国を目指すチームを支え、ナインとともに自らも夢を追うのは、杉本心那(ここな)マネジャー(3年=五條)だ。プロ野球チームで理学療法士になるという目標がある。

小、中とバレーボールの強豪チームでプレーしていたが、ケガに苦しんだ。「一時期ちょっとけがでプレーできなくて、マネジャーのような活動をしていたんですけど。その時に支える側に初めてなって、やりがいというか、自分が向いているのかなと思いました」。プレーヤーの道を断念し、地元奈良の五條高校へ。「人間性を鍛えたい」と、同校で一番厳しいといわれる硬式野球部のマネジャーを選んだ。

高校時代は本を買って、独学で理学療法について学んでいた。現在は国家資格合格に向けての勉強にいそしみながら、マネジャーとしても活動する毎日だ。

平日は、朝5時に起床し朝9時から夕方まで大学で授業を受ける。その後すぐにグラウンドに移動して練習参加。練習の合間にも教科書を開く。自宅に着くのは午後11時。再び勉強して、午前1時に就寝。ハードな毎日だが、やりがいを感じている。

「大学での学びが現場に生きてきたり、逆に現場で選手がしたケガに対して、自分が分からないことがあれば、知識不足だなと思って、そのケガを勉強するきっかけにもなります」。選手のテーピングを巻いたり、ケガの状態を見て相談に乗ったり、学びをすぐにチームに生かすことが可能だ。

この春はオリックスのキャンプを訪れ、実際にプロのトレーナーの仕事を3日間見学した。男社会で働く大変さも感じた。「プロレベルになると、大学の選手と全然体格が違う。本当にトップのアスリートなので、体格の大きさとかを見て、やっぱり女性だと限界があるのかなと思ったりもしました」。一方で、最近はプロ球団で活躍する女性も増えていると聞いた。「希望が見えてくるというか。努力すれば、かなわない夢ではないのかなと」。女性目線だからこそできることを探すつもりだ。

大変でも充実した毎日だと感じられるのも、信頼できる同学年の仲間がいたからだ。「テストにも追い込まれて、リーグ戦にも行けない時に心が折れそうになって。『勉強きつい』とか『マネジャーどうしようかな』ってポロッと言った時に『みんなで一緒に最後までやろう』と言ってくれました。そのときに『支える側の私がこんなに弱気だったらダメだな』と。もう最後まで頑張ろうと思いました」。

大学生活の集大成となるシーズン。「常に前を向いて頑張っているのを、ずっと近くで見てきているので。私も気持ちはすごく熱くあると思う。すべて出し切って頑張りたいなと思っています」。全国の舞台と将来の夢、2つに向かって懸命に駆け抜ける。