<ヤクルト0-1中日>◇3日◇神宮
ついにヤクルトが今季初めて敗れた。初の完封負けで連勝は5でストップ。球団新記録で今季12球団最長の開幕6連勝とはならなかった。池山隆寛監督(60)は「負けると連敗という文字がつく。明日からの戦いもまた大事になってくる。これでまた落ち着いてやれる」と敗戦も前を向いた。
打線は中日先発柳の前に9回まで無得点。5回には2死二塁のチャンスをつくり、この日の2軍戦では3打数3安打1本塁打の田中陽翔内野手(19)を代打に送った。ライナー性の鋭い打球を放ったが、相手二塁手の田中がジャンピングキャッチで同点ならず。9回も2死から代打橋本星哉捕手(25)が左中間への二塁打を放ち、同点のチャンスをつくったが本塁は踏めなかった。
池山監督は「コントロール良く、うまくタイミングをはずされた。少し悔いの残る結果。次はしっかり返せるように策を練る」と悔しがった。前試合までの5試合では1試合平均4得点以上。この日は1点が遠かった。
先発は今季開幕投手の吉村貢司郎投手(28)。1回1死一、二塁から中日4番細川に対し詰まらせたが打球は一塁手の頭を越え、右翼線付近に落ちて先制を許した。3月27日の対DeNAの開幕戦から2登板続けて初回に失点。昨季から立ち上がりの点を奪われがちだ。
「先制点を与えないことがやっぱり大事。次はしっかりやっていきたい」
初回はその後1死一、三塁から2者連続三振を奪った。2回以降も得点圏に走者を置く場面はありつつ、追加点は許さず5回6安打2四球6奪三振1失点。90キロの超スローカーブも披露し、「投げられるかなと。投げてみようと思って投げただけです」と明かした。
黒星となったが、今季の“らしさ”も出た。8回は代打で出た宮本丈内野手(31)が二遊間へ鋭い打球。またも田中の好守備に阻まれたが、ベースを踏んだ後に倒れ込むほどの勢いで駆け抜けた。気概にこたえるように、池山監督はベンチ前にすぐ出てリクエストを要求。9回は1点差でプロ2度目の登板の広沢優投手(24)を起用した。敗れたが、がむしゃらさ、雰囲気の良さ、若手に経験を積ませるスタイルは変わらない。【塚本光】