東北公益文科大が黒星発進「甘いところをホームランにされた」収穫は川湊琥太郎が全打席出塁

新潟医療福祉大対東北公益文科大 整列する東北公益文科大・押切監督(右)(撮影・木村有優)

<南東北大学野球リーグ:東北公益文科大1-12新潟医療福祉大>◇第1節第1日◇4日◇福島・南部スタジアムほか

大学野球にも球春が到来した。南東北リーグが4日、東北地区一番乗りで開幕。昨季まで関甲新1部に所属していた新潟大、新潟医療福祉大が今季から参入し、主に福島・いわき市の球場を使用する。2会場で行われた開幕節は、東北公益文科大(山形)が新潟医療福祉大に1-12の6回コールドで敗れ、黒星発進となった。なお、両会場とも2試合目は雨天中止。予定されていた山形大-福島大、日大工学部-石巻専大は29日に順延となった。

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大粒の雨がたたきつけるなかでの春初戦。1年から主戦の一角を担ってきた東北公益文科大のエース原田稀大(きひろ)投手(4年=小林西)が先発も、2回2/3を8失点。オープン戦から課題としていた立ち上がりに2ランを浴びるなど、ほろ苦いスタートとなった。押切卓也監督は「状態は悪くはないのですが、追い込んでから甘いところをホームランにされたのが今日の敗因かなと思います」と振り返った。

一方で収穫もあった。指揮官が打のキーマンとして挙げた3番川湊琥太郎内野手(3年=坂井)が2安打1死球で全打席出塁。この日は走者なしでの打席がほとんどだったが、「3番でかえす」という、チームの得点パターンに期待が膨らむ活躍ぶりだった。

冬は長打力を磨くために筋力アップに力を入れた。この日は単打2本だったが、オープン戦では本塁打も飛び出した。「チームの中心選手になって、背中で引っ張っていけるような選手になりたいです」と気合も十分だ。

新たな難敵の参入に頂点へのハードルは上がったが、目指す場所は変わらない。昨秋まで9連覇中の東日本国際大が絶対王者。東北公益文科大は4季連続の2位に終わっている。そこに、上武大など全国レベルの強豪も集まる関甲新1部で戦ってきた2校が加わり、優勝争いはこれまで以上に熾烈(しれつ)を極めることが予想される。川湊は「どこがきても倒した先に全国があると思うので、それが目標です」と力強く口にした。【木村有優】

○…石巻専大は翌日に備えて調整した。主将も務める鈴木大和捕手(4年=前橋工)はエース尾身祐豪(3年=中越)の球を受け、「リーグ開幕に向けて仕上げてきたので、状態も良くて問題なくリードできそうです」と好感触を口にした。ブルペンを出た後は相手打者への対策を再確認。「今日の状態を見て、何を使っていくかなどの配球面も話すことができました」と万全な準備を整えた。