<JA共済杯 第32回日本リトルシニア全国選抜大会>◇3月27~29日◇2回戦、3回戦、準々決勝◇大阪・大阪シティ信用金庫スタジアムほか
静岡ブロックから唯一出場した静岡裾野シニアが6年ぶりに8強入りした。3回戦で優勝候補の一角、橿原磯城(奈良)を1-0で破り、準々決勝の青森山田も最終回まで0-0でタイブレークにもつれこみ、9回に力尽きた。「守りの裾野」は健在だけに、夏は日本一を目指す。
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イニングを終えるたびに静岡裾野の小柄な左腕・兼子佑太(3年)が笑顔でマウンドから降りてきた。快速球がなくても、キレのいいボールを低めに集めた。「コントロールがよかったです」と常にストライクが先行する。許したヒットは散発4本で1四球。ほぼ完璧な内容で7回を無失点で終えた。
ただ、青森山田の先発・青島瑠(3年)を打てなかった。1回に2四死球で好機をつくったが、そこから20打者連続で凡退。1死満塁から始まるタイブレークに突入した。
8回からエース大竹煌毅(3年)が救援。ともに無得点のまま9回表を迎えると、大竹が押し出し四球をきっかけに5失点。相手守備のミスと押し出し死球で2点を返したが、2番手投手にかわされ敗退した。
今大会は強打の熊本西に打ち勝ち、関西王者の橿原磯城は1回表の1得点だけで完封勝ちした。兼子が「大竹がいるから思い切って投げられる」という投手陣の充実と、伝統の守備が鉄壁だった。
準々決勝で唯一先頭打者の出塁を許した4回表1死一、三塁、遊撃手の勝又琉亜(3年)が前進してさばいた緩いゴロを、打者走者の走力を計算して、本塁ではなく反転して二塁送球して併殺を奪った。8回表2死満塁では、二塁手の白井瞭也(3年)が難しいバウンドを合わせた。はじけば先制点を許す場面で、迷いのないダッシュとグラブさばきだった。
田原笙吉主将(3年)は「守りから入る裾野の野球はできました。夏は打撃を鍛えてきます」と話した。狙うのは3度目の日本一だ。【久我悟】