<南東北大学野球>◇第1節第2日◇5日◇福島・ヨークいわきスタジアムほか
山形大が福島大を1-0で破り、昨春から続いていた連敗を「11」で止めた。先発の佐藤太誠投手(2年=酒田東)が3安打完封でリーグ戦初勝利。ピンチを背負いながらも粘りの投球で1点を守り切り、開幕白星に導いた。
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満開の桜に囲まれた球場で、山形大・佐藤も花開いた。1年春から出場機会をつかむと同秋には先発ローテ入り。この日、待望のリーグ戦初勝利を挙げた。「打たせたい球種で狙い通りに打ち取ることができたのでよかったです」と、習得したてのカットボールなどを有効に使い、3安打に封じた。「同じ国公立大なので絶対に負けられないというか、勝ちたい思いは強かったです」。長く続いた連敗も止める価値ある1勝をつかんだ。
昨秋から背番号を「18」に変更。そこには「チームを引っ張っていきたい」という強い思いがあった。だが、思うように結果が出なかった。「『18』をつけたにも関わらずふがいないピッチングばっかりで…」。チームは10戦全敗に終わった。「ベンチも負けムードというか、そういう雰囲気になっていたので申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と責任を感じていた。
「自分がなんとかしなくてはいけない」。2度と同じ思いをしないために投球の幅を広げることを決意。昨秋の石巻専大エース、岡本寛太投手(22=現四国IL高知)のカットボールを見て「これは有効だ」。山形大の先輩を通じて握りや投げ方を聞いて参考にし、この春から使い始めた。
技術面だけではない。気持ちも大きくなった。6回と8回には四球で出した走者が三塁まで進んだ。「自分で何とかするしかない」。リードは1点のみ。本塁は絶対に踏ませたくなかった。「ここは三振しかない」と1段階ギアを上げ、いずれも空振り三振でピンチを脱した。「昨秋は勝たせられなかったので『なんとしても自分が抑えたい』という強い気持ちが芽生えました」。勝たせる投手に-。エースナンバー「18」にふさわしい大黒柱になってみせる。【木村有優】