<関西学生野球春季リーグ:関学大0-1関大>◇11日◇第2節1回戦◇甲子園
関大が関学大に1-0で先勝した。プロ注目の両先発による投手戦となり、関大・米沢友翔投手(4年=金沢)が1安打無四球13奪三振の完封でリーグ戦初勝利。打者27人、許した走者1人のみの準完全試合を達成した。打線は7回2死三塁から、3番中村莞爾外野手(4年=興国)の適時二塁打で貴重な1点をもぎ取った。同大は三浦幌史投手(1年=福井工大福井)が1年生開幕投手として躍動し、京大に勝利した。
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苦しんできた男が、準完全の快投で、リーグ戦初勝利を初完封で飾った。関大・米沢は、初回から3者連続空振り三振で上々の立ち上がり。2回、先頭に中安打を許すも後続を併殺に仕留め、以降は1人も走者を許さなかった。「(初回の)あの三振が自分を勢いづけてくれた」と、8回を除き毎回の13個奪三振。球速も自身最速タイとなる149キロをマーク。打者27人で締め、プロ注目の関学大・飯田泰成投手(4年=春日)との投手戦を制した。初勝利に「素直にうれしい」と笑顔を見せた。
両親にも恩返しができた。地元は石川県珠洲市。24年元日に発生した能登半島地震の際には帰省しており、被災した。野球に打ち込めるような状況ではなかったが、両親に「野球を頑張ってこい」と送り出してもらい、早めに大学へ戻った。「野球頑張ろう、恩返ししようと思えた大きな出来事ではあった」と話した。
けがの影響で2年秋と3年春はリーグ戦登板なし。ここまで通算13試合で0勝0敗の左腕に、9球団のスカウトが熱視線を送った。巨人の岸スカウトは「スライダー、フォークが良い。三振も取れる。これからも注目しておかなければならないピッチャー」と評価。関大OBには同じ背番号21の左腕、中日金丸がいる。「ご飯に連れて行ってもらったり、すごく良くしていただいた。憧れもあるが、追いつきたい」と先輩に続くつもりだ。【佐藤妙月】
◆米沢友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身。小2から宝立サマンズで野球を始めた。外野手だったが、緑丘中の軟式野球部で本格的に投手転向。金沢で1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏はベスト16で敗退。最速149キロ。左投げ左打ち。180センチ、80キロ。