<東都大学野球:国学院大3-0立正大>◇第2週第1日◇14日◇神宮
国学院大の藤本士生投手(3年=土浦日大)が1安打初完封で今季2勝目を挙げた。
新たなエースとして、堂々と投げきった。初回から制球良く真っすぐを軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップで緩急をつけながら相手のタイミングをずらし打ち取った。2回先頭に四球を出しながらも6回1死まで無安打投球。「こういう展開の方が、自分を震い立たせてくれる。なんか“待ってました”みたいな感じで最高の展開でした」。丁寧にコースをつく投球で、7回をのぞく毎回の11奪三振。
「チームが勝ったことが一番うれしい。その中で去年の春は、6回あたりでもう一つ踏ん張れない自分がいた。1つ大きな壁を乗り越えられたかなというふうに思います」。整備後の6回、味方が好機を逃した後にギアを入れ丁寧に打ち取った。鳥山泰成監督(50)も「勝負どころのアウト1つをよく取ってくれた。エース、よりレベルの高いピッチャーになっていくためにこの1つが大事。それが今日はできたことに価値がある」と、成長に目を細めた。
粘投の藤本に、打線も応えた。8回、平井悠馬内野手(4年=国学院栃木)の右越えソロ本塁打、2死二塁からは大谷汰一外野手(2年=天理)の中越え2ラン本塁打で3点を挙げ、試合を決めた。
昨年の主力投手が卒業し、投手力がチームの課題のひとつだった。昨秋、腰痛でほとんど登板がなかった藤本だったが「春はチームの先頭に立つ、という思いは持っていた」と、準備を重ねた。エースの象徴、1戦目の先発として、その存在感を示した。「これからのゲームで(エースとして)しっかり示せるよう頑張りたい」。投打ともにかみ合った国学院大が、リーグ戦の波にのる。