<ソフトバンク6-0楽天>◇16日◇北九州
ソフトバンクの大津亮介投手(27)が毎回の計11奪三振で7回を4安打無失点。北九州開催で今季2勝目を手にした。
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大津は「器用な男」だ。球種は球界屈指の豊富さで知られる。
カットボール、チェンジアップ、カーブ、スライダー、フォークなど…。変幻自在な投球を可能にしているのは天性の手先の器用さにある。「昔から器用に何でもできる方ではあったので」。小学生の頃は家庭科の授業で「針に糸を通すのが好きでした」と笑う。記者はヤキモキして投げ捨てた記憶もある作業にも「できちゃってた」。さらに、ゲームの「大乱闘スマッシュブラザース」も得意。約90種類あるキャラもそつなく操作できる器用ぶりだ。
ただ、器用さが“弱み”につながることも自覚している。アマチュア時代から「ずっと器用貧乏にはならないようにと思ってやっていた。小中高大と、どこの監督からも言われていた」と振り返る。今季でプロ4年目。今も「伝家の宝刀」と呼ばれるような絶対的な決め球があるわけではない。だからこそオフにはウイニングショットの大切さを理解するからこそ精度向上に取り組む姿がある。その成果もあって、年々球種の完成度は増しているように感じる。1軍の舞台で大成するためにも、器用さには頼り過ぎない投手像を大津は目指している。【佐藤究】