<北東北大学野球:青森中央学院大7-0八戸学院大>◇18日◇第1週第1日◇岩手・きたぎんボールパーク
北東北の春季リーグが開幕し、春秋通じて初のリーグ優勝を目指す青森中央学院大が、昨秋東北王者の八戸学院大を7-0のコールドで破り、好発進した。4点リードの7回、高木優斗内野手(4年=弘前学院聖愛)の右越え本塁打を含む4安打3得点で試合を決めた。富士大は7回に一挙16得点のビックイニングで、岩手大に18-1で大勝した。青森大はノースアジア大を4-0で退けた。
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思いがこもった打球は、右翼スタンドへと吸い込まれた。4点リードで迎えた7回。青森中央学院大の先頭・高木が逆方向へ大きな当たりを放った。手応えはなかったが、仲間の歓声が響き渡った。「風が味方してくれたのもありますけど、漫画みたいに言うと『思いが乗ってくれたホームラン』でした」と笑顔。これに火がついた打線は一気にたたみかけ、リードを7点に広げて試合を決定づけた。
高木は3年秋から主将としてチームを引っ張る。取り組みなどの姿勢を大事にしており、注意することも多く、中にはいい顔をしないチームメートもいた。それでも、口をつぐむ選択はなかった。前主将の横山永遠投手(23=現日本ハム)と比べ、「(横山)永遠さんのようにプレーではそこまで引っ張れないので、本音で言葉を作らずに、自分の気持ちを伝えようと思いました」と高木。「みんなのために」と、自分の結果以上にチームの勝利を優先する姿に、全員が信頼を寄せるようになった。
同大は練習メニューを選手たちで考えることが多い。責任感が強い高木は「自分1人で考えて、いっぱいいっぱいになったまま相談も出来なくて。練習に行きたくないなと思う日もありました」と一時は抱え込むこともあったが、同級生が助けてくれた。今ではチーム全体が抜群の信頼関係で結ばれている。桜井祐介監督も「メニューからチーム内の雰囲気から、全て彼が責任を持ってやってくれて、監督もそれについていっているだけです」と絶大な信頼を置く。
この日の試合前には「やってきたことを証明しよう」と指揮官が呼びかけた。高木が作り上げてきたチームで、昨秋の東北王者から勝利をもぎ取った。初のリーグ優勝へ-。会心のスタートを切った。【木村有優】
○…“聖愛コンビ″が光った。高木と高校からのチームメート、斎藤禅投手(4年=弘前学院聖愛)が先発し7回無失点。「自分の1球から北東北の春が始まったので、いいスタートを切れました」。想像以上の手応えだった直球を軸に、散発4安打に抑えこんだ。「どんな結果であっても『やりきった』と思えるように、今日の結果に満足せずにやっていきたいです」と気を引き締めた。