【日本ハム】ドラ1大川慈英にプロの洗礼 1回持たず5失点「1イニング以上の経験」成長の糧に

日本ハム対西武 8回に登板の大川(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-15西武>◇19日◇エスコンフィールド

日本ハムのドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22=明大)の1軍デビュー戦は、ほろ苦いものとなった。日本ハム-西武3回戦(エスコンフィールド)で、2点を追う8回に3番手で登板。先頭の渡部を中飛に打ち取るも、その後は味方のミスも絡み、1/3回2安打5失点(自責2)で1回持たず降板となった。チームも今季ワースト15失点、3カード連続の負け越し。濃密な負の経験を、成長の糧にする。

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痛みを知ってこそ人は強くなれる。猛烈なプロの洗礼を受けた大川は「マイナスな結果ではありましたけど、1イニング以上の量の経験ができた。反省するとことは反省して、良かったところは継続していきたい」。悔しさよりも、すがすがしい思いが勝っていた。

8回、初めて1軍マウンドに立った。先頭の渡部を中飛に打ち取ったところまでは良かった。「ボール自体はそんなに悪くはなかったです」。1死から、林安可への初球で、この日最速150キロをマーク。2球目の直球も打ち取ってはいたが、名手の二塁奈良間が、まさかのファンブル。山村の右前打で一、三塁とされて以降は、西武のスクイズにも翻弄(ほんろう)され、自身の暴投や味方のミスも重なり、失点を重ねた。

送り出した新庄監督は無念の降板となった大川に、こう伝えた。「どんなにいいピッチャーでも、最初の登板で打たれている人もいる。ここからが勝負」。エンゼルス菊池雄星は、西武時代のデビュー戦で2回1/3、4失点と涙の降板がスタート。誰もが美しいデビューを飾れるわけではない。大川は「メンタルは保てていた。大勢の観客の中で、いい緊張感で投げられた。次は自分のペースで投げられるように」と思い描いた。

当然、課題は明確にしている。「もっと投球の精度を上げていかないと。ボール1個分とか、決めきるところを決めきれないといけない。要所でしっかり抑えられたら」。やられただけで終わらない。おぼろげだが抑えるイメージは見えた。防御率54・00からのスタート。この経験を消化し、リベンジにつなげる。【永野高輔】

◆大川慈英(おおかわ・じぇい)2003年(平15)10月28日生まれ、神奈川県出身。常総学院から明大を経て25年ドラフト1位で日本ハム入団。最速155キロのストレートを誇る。父は元総合格闘家、母はバレーボール元五輪選手。178センチ、70キロ、右投げ左打ち。

▽日本ハム清宮幸(2年ぶり左翼でスタメン。途中で一塁に変わり8回1死一、三塁でのバント処理で送球ミス)「僕らが大川を救ってあげないといけないのに。申し訳ないデビュー登板にしてしまった」

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