【西武】まるで栗山巧のような集中力で黙々と打った平沢大河にやっと訪れた4安打3打点の1日

日本ハム対西武 4回表西武1死一、二塁、適時打を放つ平沢(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-15西武>◇19日◇エスコンフィールド

“甲子園の星”だった西武平沢大河内野手(28)が久しぶりに脚光を浴びた。移籍後初本塁打を含む4安打3打点。「毎日チャンスがあるわけじゃないので、数少ないチャンスをしっかりモノにできるように謙虚にまたやっていきたいです」としみじみ話した。

仙台育英(宮城)から15年ドラフト1位でロッテ入団。未来の遊撃手と期待されたが存在感は徐々に薄れた。20年1月の自主トレ。20人以上の報道陣がスター候補の藤原の取材に訪れた。室内練習場の隅で平沢が1人、打っていた。“数年前の自分”を見ながら「僕、静かにやる方が好きなんで」と黙々と振った。

居場所をつかめず9年目のオフに現役ドラフトで西武へ。それでも輝けない。いつしか秋も春も、お試しでも1軍に呼ばれなくなった。「悔しさもありましたよ。でも腐ったら終わりなので」。12月も半袖で打ち続けた。黙々と。そこにベテラン栗山巧外野手(42)がいるかと錯覚させられるほど、寄せ付けない集中力をもって。

11年目でスタメンは222試合目、マルチ安打は28度目。18歳の冬に描いた未来とは違うかもしれない。あの頃ああしておけば-。「それはありますけど、いま思っても仕方ないので。今やれること、やってます」。だからこんな日が来たりもする。【金子真仁】

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