<東都大学野球:立正大2-1青学大>◇第3週第1日◇21日◇神宮
立正大が、6連覇中で首位を走る青学大から1勝をもぎとった。22年夏、仙台育英の甲子園初優勝に貢献した最速151キロ右腕、仁田陽翔投手(3年=仙台育英)が先発完投し、リーグ初勝利を挙げた。「高校でも公式戦で完投はしたことがないです」と、笑みをこぼした。
初回から、外角の変化球を丁寧に投げ分け、後半はキレのいいスライダー、カット。チェンジアップで打たせてとった。「変化球でカウントを整えることができて、優位に進めることができました」。強打の青学大打線にも「自分のやることをやるだけ」と集中。今年ドラフト上位候補として注目されている鈴木泰成投手(4年=東海大菅生)との投げ合いも、「ランナーを出してもまっすぐで押していく姿勢や余裕を感じた」と、冷静に分析し、奮い立たせた。
練習の成果をつかんだ。「これまでチェンジアップやカーブは、試合で使える球ではなかった」と振り返る。1部で勝負するために。ここまで4試合の先発を通し「だんだんカウントも取れたり、空振りを取ったり。徐々に自信がついてきた」。9回、2死二塁で最後の打者をチェンジアップで空振り三振に。「思い切っていけた」と手応えをつかんだ。
高校時代のチームメートの活躍に刺激を受けた。前日の6大学野球では早大で仙台育英OBの湯浅桜翼内野手(2年)、川尻結大捕手(1年)が活躍。「いい刺激になって、自分も頑張らなきゃ、と思わされています」と、発奮材料にかえた。王者から奪った大金星。「これだけ投げられるという自信になりました。今後に生きると思います」と、胸を張った。