阪神は19年以来7年ぶりの16失点で連勝が「3」でストップした。先制した試合は今季10試合目で初黒星。横浜で屈辱を味わい、首位浮上を逃した。
最終的に7点差をつけられたが、終盤まで手に汗握るシーソーゲームを演出したのが佐藤輝明内野手(27)だった。この日は3二塁打。21試合消化して今季12本目となり、シーズン143試合では約82本ペースという驚異的な量産ぶりだ。過去のシーズン最高二塁打数は01年にオリックス谷佳知が記録した52二塁打。佐藤はNPB記録を更新するペースで二塁打を打ち続けている。4月に限ると月間9本目で、74年に藤田平らが記録した月間12本の球団記録も射程にとらえた。
放った3安打が全て長打という大砲の貫禄。「いい打球だったと思います」と振り返った。3回2死一塁では右翼へ、7回1死では左翼へ。広角に打ち分け、3点を追う8回1死満塁では右翼へ2点適時二塁打を放った。試合は大敗したが「個人的には良かった」と必死に前を向いた。
今季4度目の猛打賞で、打率4割3厘は12球団断トツ。昨季のセ・リーグMVP男は31安打、22打点、20得点、出塁率4割6分1厘などあらゆる打撃タイトルもトップだ。猛虎の4番は末恐ろしい。【只松憲】
◆二塁打の月間記録 2リーグ制度の最多記録は85年5月クロマティ(巨人)の16本で、阪神では74年6月藤田平、05年6月シーツの12本が最多。佐藤は昨年5月に藤田平とシーツに迫る11本を記録したが、今年はどうか。なお、シーズン最多記録は01年谷(オリックス)の52本。