【巨人】皆川岳飛「元気に野球をやることが…」今朝亡くなった祖父に捧げるプロ初安打

DeNA対巨人 初ヒットを放ちボールを手にする巨人皆川岳飛(代表撮影)

<DeNA2-1巨人>◇24日◇横浜

巨人が今季初の延長でサヨナラ負けを喫した。皆川岳飛外野手(22)が5回にプロ初安打を放った。「7番右翼」でプロ初のスタメン出場。5回2死、カウント3-0からDeNA平良の直球を迷いなく振り抜いた。打球は二遊間を鮮やかに抜き、中前打。通算5打席目で放った。

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天国の祖父にささげる一打となった。巨人ドラフト4位の皆川岳飛外野手(22)に、24日の朝、母から1通のLINE(ライン)が届いた。祖父の訃報(ふほう)だった。巨人ファンで、昨年の入団時には誰よりも喜んでくれた存在。「最後に会ったのは元気な姿だった」と、突然の知らせに言葉を失った。「今日に至って、いろんな感情が芽生えた」と、胸の内は整理しきれなかった。

それでも、皆川の選択は一つだった。「元気に野球をやることがおじいちゃんにとってもプラス」。応援し続けてくれた祖父のために、目の前の1球に全てを懸けた。

5回2死。カウント3-0から迷いなく振り抜いた打球は、鮮やかに二遊間を破った。プロ初スタメンでプロ初安打。「生きているうちになんとか初ヒットを打ちたいという気持ちはあったんですけど…」と塁上で笑顔はなかったが、小さく拳を握った。

ベンチへ戻ってきた記念球は「天国で見てくれているおじいちゃんに渡そうかなと思います」。プロとして大きな一歩を踏み出すとともに、一生忘れられない1日となった。「そういう思いも込めて、頑張っていきたい」。積み重ねていく1本1本を、遠くから見守ってくれるはずだ。【北村健龍】