プロ野球で「危険なスイング」をした打者を退場などの処分対象にする方向で日本野球機構(NPB)が検討していることが8日、分かった。11日に行われる12球団との実行委員会で承認されれば、今シーズン途中からでも適用される。
NPB中村勝彦事務局長(59)は「理事会、実行委員会にかける話かなと思います。詳しくは話し合ってから説明させていただきます」と話すにとどめた。
打者の手からバットが離れて他者に当たった場合などが「危険なスイング」に当たるという。状況や回数などに応じて警告、退場の処分が科される。
4月16日に神宮で行われたヤクルト-DeNA5回戦でヤクルト・オスナの手からすっぽ抜けたバットが、球審を務めた川上拓斗審判員(30)の左側頭部に直撃した。NPBは同30日、頭部の緊急手術を受けた川上審判員が、集中治療室から一般病棟に移ったことを発表した。まだ意識は戻っておらず、治療とリハビリを継続している。
NPBは事故発生翌日の4月17日に「本件を極めて重大な事案として受け止めており、早急に審判員の安全確保に関する対策について、関係各所と連携しながら、頭部の保護を含めた防護措置の在り方について検討を進めてまいります」とコメントを出していた。同18日からプロ野球だけでなくアマ球界の球審もヘルメットをかぶる運用が始まった。
NPBでは審判員の負傷交代が相次いでいる。4月3日の西武-楽天では深谷篤球審(52)の左手にファウルが直撃し、同15日のロッテ-日本ハムでも同じく深谷球審に折れたバットが直撃し、交代していた。わずか2週間で3度の事故が発生している。