<とっておきメモ>
<DeNA5-0中日>◇13日◇横浜
DeNAはドラフト2位ルーキーの島田舜也投手(23)が2登板目でプロ初勝利を挙げ、2カード連続の勝ち越しを決めた。。初回3者連続三振と最高の立ち上がりを見せると、スコアボードに「0」を並べた。史上23人目の3者連続3球三振「イマキュレートイニング」も達成。5-0の5回、中日細川、ボスラー、石伊をいずれも3球三振に仕留めた。セ・リーグの新人選手では史上初の快挙となる。新人投手では1954年梶本隆夫(阪急)以来、72年ぶりとなった。
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DeNA島田はプロの世界に飛び込んでから、グラブに「笑」と刺しゅうを入れた。
「楽しんでいれば、勝手に笑顔になる。そういう時はいいピッチングができることが多いので」
この日も味方の好守に、打線の援護に、そして手にしたプロ初勝利に。自然と笑みがこぼれた。
登板前、4歳上の兄と連絡を取った。その日の試合のテーマを聞かれ、それに答える。いつものやりとりだ。島田が常に挙げるのは「とにかく野球を楽しむ」こと。「ハマスタで登板して、今日みたいなピッチングができたことがすごい楽しかった」。言葉には充実感がにじんでいた。
笑顔がはじけたのは、特別な場所だった。幼少期からベイスターズの大ファン。横浜スタジアムには何度も足を運んだ。スタンドから憧れのまなざしを向けていた少年が、ついに本拠地のマウンドへ。降り注ぐ大歓声を浴び「想像よりすごかったです。すごく気持ちいいなって思いました」。一つの夢がかなった瞬間だった。
楽しんでいる時こそ、最高の球が投げられる。本拠地初登板、初先発でのプロ初勝利。セ・リーグ新人初の偉業というおまけ付きで、体現して見せた。【山本佳央】