ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(30)が今季初めて実戦登板したが、4死球と制球面に課題を残した。3軍の四国IL愛媛戦(タマスタ筑後)に先発し、5回60球を投げて1安打1失点。キューバ代表に選出されていた3月11日(日本時間12日)のWBC1次ラウンド・カナダ戦以来の実戦で、試運転段階だった。
4つの死球はすべて左打者。昨季はあまり投げなかった内角へのカットボールにチャレンジしたが、ことごとく抜けた。相手の9番打者(浪岡)は2打席連続で死球を受けて途中交代。「(投げる前のイメージと)かけ離れている。もちろん当てる気はなかったが4球も当ててしまった」と、申し訳なさそうに話した。 「自分の腕の位置が離れていて、本来のところに戻ってきていないから当ててしまった」。好調時のよう腕が高く上がらず、体から離れていることで制球が安定しなかったと自己分析した。
初の実戦形式となった8日のライブBPでは最速151キロを計測するなど安定した投球で、1軍ローテ復帰に期待を抱かせた。だが中5日で迎えたこの日の初実戦は、1軍復帰が遠のく内容となった。「来週1軍で投げるとなったら、無理な気がする」と、正直にまだまだ調整段階であると明かした。
それでも前向きに言葉をつないだ。「今日の結果はよくないけど、投げながらよくなっていく。そういう意味では今日投げられたというのは、ポジティブにとらえている。自分が前に投げていた動きに近づくのが一番大事。日に日にステップを踏んでいきたい」
開幕ローテーション6人衆からスチュワート、徐若熙(シュー・ルオシー)、大関友久、松本晴の4人が再調整を余儀なくされ、高卒3年目の前田悠や藤原が先発を任されるなど、先発の台所事情は苦しい。交流戦では3週続けて6連戦が続く。1日でも早い昨季リーグMVP左腕の復調が待たれる。【石橋隆雄】
◆ソフトバンク・モイネロのここまで
▼WBC出場 日本での春季キャンプには参加せず、キューバ代表に参加。米国により石油供給網が遮断された影響で、大規模な停電が発生した状況の中、思うような調整ができないまま大会に突入した。3月6日(日本時間7日)の1次ラウンド、パナマ戦は3回2/3を無失点。11日(同12日)カナダ戦3回2/3を1失点。キューバは1次リーグで敗退した。
▼来日 3月25日に羽田空港着の航空機で来日。26日にみずほペイペイドームに姿を見せ「移動で疲れていますが、体は元気です」と問題なしを強調した。
▼あれあれ シーズン開幕翌日の3月28日からチームに合流したが小久保監督は「投げるにはほど遠い。キャンプ前、これから自主トレみたいな感じ」と説明。状態の悪さに厳しい表情を浮かべた。
▼ライブBP 今月8日にみずほペイペイドームで今季初めて実戦形式のライブBPに臨んだ。笹川、川村ら計4人と対戦。4イニングを想定し、のべ15人に79球を投て最速は151キロを計測するなど、復調間近をアピールした。
◆ソフトバンク・モイネロの四国IL愛媛戦投球内容
【1回】12球
<1>鶴田 二ゴロ
<2>メヒア※死球
<3>守野※ 三併殺
【2回】18球
<4>高橋駿※死球
<5>橋本※ 三ゴロ
<6>永井 三ゴロ
<7>村野 中前適時打1点
<8>高橋藍 空三振
【3回】12球
<9>波岡※ 死球
<1>鶴田 右飛
<2>メヒア※投ゴロ
<3>守野※ 遊ゴロ
【4回】10球
<4>高橋駿※遊邪飛
<5>橋本※ 三飛
<6>永井 空三振
【5回】8球
<7>村野 遊ゴロ
<8>高橋藍 遊ゴロ
<9>波岡※ 死球
<1>鶴田 遊ゴロ
盗塁 高橋駿(2回)、村野(2回)※=左打者 5回、60球、1安打、1失点、2奪三振、4死球