<楽天1-5ソフトバンク>◇17日◇楽天モバイル最強パーク
「4番」に座る男が、トンネル脱出に向け豪快に号砲を鳴らした。ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)がチームを勢いづける先制弾を放った。
初回だった。1番正木の左前打と2番牧原大の犠打などで迎えた2死三塁。2ボールからの3球目。楽天藤井のスライダーを完璧に捉えた。打球は右翼席に飛び込む先制の12号2ランとなった。「(昨日)チャンスで打てていない場面が多かったので。そういうことも考えながら。何とか初めのチャンスでというのはありました。自分のスイングで完璧に捉えることができました」。栗原にとって2試合ぶりのアーチ。先手必勝の決勝弾となった。
雪辱の打席だった。前日16日、チームは今季10度目の逆転負けを喫した。チームは今季ワーストの4連敗で4位まで転落。4番栗原は3打席連続三振など4打数無安打。9回に打撃陣も奮起して1点差まで詰め寄ったが、3番近藤の一ゴロでゲームセット。栗原はネクスト・バッターズボックスで敗戦を見届けた。
この日は先制弾に続いてダメ押しの一打も放ち、本塁打&打点でリーグトップを走る。「4番打者」がしっかり仕事を果たし、打線も先制、中押し、ダメ押しの理想的な展開で3位浮上した。【佐竹英治】