関大が春31年ぶりV 昨秋まで未勝利の米沢友翔が完全復活7回15K 全日本選手権「楽しみ」

関大・米沢

<関西学生野球春季リーグ:関大6ー0京大>◇17日◇第7節2回戦◇GOSANDO南港

関西学生野球春季リーグ第7節は17日、大阪市のGOSANDO南港で2回戦を行い、関大が京大を6-0で下して2連勝とし、勝ち点5で5季ぶり41度目、春季では95年以来31年ぶりのリーグ優勝を果たした。

阪神村山実、阪急山口高志らを輩出した西の名門が、今春全5校から勝ち点を挙げる完全V。プロ注目の最速149キロ左腕、米沢友翔投手(4年=金沢)が7回4安打15奪三振の快投で、6月8日から開催される全日本大学選手権(神宮、東京ドーム)に導いた。

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京大の最終打者が見逃し三振に倒れると、マウンドに関大ナインの歓喜の輪ができた。エース米沢もとびきりの笑顔で加わった。「負けられない試合で、常に一個一個アウトを取るという意識でした。本当素直にうれしいです」。

優勝を決める大一番。プロ注目の149キロ左腕が、7回4安打無失点の快投で応えた。初回の3者連続三振に始まり、毎回奪三振S21アウト中15個を三振で取った。2学年先輩のOB、中日金丸と同じ左腕で背番号21を継承。金丸在籍時に練習メニューを教えてもらい、ご飯に連れて行ってもらうなどかわいがってもらった。金丸イズムを受け継ぎ押しも押されぬエースに成長した。

チームは10勝2敗1分けで全5チームから勝ち点を奪う完全優勝。米沢が先発した今春8試合は6勝1敗1分けで自身も4勝をマークした。11日の関学戦では1安打のみの準完全試合を達成するなど、これぞエースの投球で頂点に導いた。

ただ道のりは順風ではなかった。2年夏から3年夏頃までは肩や肘のけがに苦しみ投げることすらできなかった。だが24年1月に能登半島地震に見舞われた故郷の石川・珠洲市への恩返しを思えば、心が折れるわけにはいかなかった。

「自分自身でやらないと成長ってないと思っていたので。自分自身と戦いながらこの冬やっていたので、一番は自分自身と戦えたことが強みになった」

昨秋までリーグ戦未勝利だったがラストイヤーの今春、たくましくなって完全復活。チームが31年間破れなかった全日本大学野球選手権への道を切り開いた。

「本当に楽しみ。どこまで自分の真っすぐが通用するのかを確かめたい」。初戦は8日、札幌学生野球連盟代表と東京ドームで対戦する。村山実や山口高志らが一時代を築いた名門復活へ、全国でも勝ち上がる。【佐藤妙月】

◆米沢友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身。小2から宝立(ほうだつ)サマンズで野球を始めた。外野手だったが、緑丘中の軟式野球部で本格的に投手へ転向し、金沢に入学。1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏は県16強で敗れ甲子園出場はなし。最速149キロ。左投げ左打ち。

◆関西大学野球部 1915年(大4)に創部。31年から関西6大学リーグに参戦し、32年に初優勝。56年には村山実と上田利治のバッテリーが中心となり、全日本大学野球選手権で優勝。昨年まで40度のリーグ優勝を誇る。過去には1リーグ時代の阪神全盛期を築いた西村幸生や御園生崇男が在籍。69~72年に山口高志が46勝を挙げるなど名選手を輩出し続けている。05年阪神希望入団枠の岩田稔もその1人。現在NPBに在籍する関大野球部出身選手は中日金丸夢斗、広島森翔平、オリックス野口智哉、ロッテ高野脩汰らがいる。

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