<阪神4-2中日>◇19日◇倉敷
阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22)が鮮烈な1軍デビューを飾った。
プロ初昇格。「6番左翼」でスタメン出場した。2回先頭の第1打席。中日金丸の1球目ストレートを中前へ運んだ。初打席初球で初安打という離れ業。「積極的にいこうと思ったので」。倉敷に集った虎党は大歓声。祝福するかのように5回裏終了後には打ち上げ花火が夜空に輝いた。異例の地方デビューとなった虎自慢のドラ1は、ファーストスイングで期待通りの結果を出すスター性がある。
1月から3度も故障離脱した。それでも藤川球児監督(45)は主力中心のキャンプ地招集や、オープン戦でベンチ入りさせるなど英才教育を施した。母校の創価大でも同じだった。同大野球部の佐藤監督は、立石をダイヤの原石と見抜いていた。日本ハムなどNPBで活躍した高口コーチに指導一任。それだけ佐藤監督は立石の非凡なセンスを開花させようと、異例の決断を下した。大学ナンバーワンスラッガーに育ち、今はタテジマを袖に通す。
チームは快勝で首位ヤクルトに1ゲーム差と迫った。セ・リーグは3位巨人まで1・5差の混戦。「晴れの国」岡山であっぱれなデビューを飾った立石は「これで終わりではないので。いい意味で通過点と思って」と引き締めた。黄金ルーキーが猛虎打線を上昇気流に乗せる。【只松憲】