立正大・高田庵冬「甘い球を振り切れた。うれしい」今季5号で1年生春のリーグ本塁打新記録達成

亜大対立正大 1年生春のリーグ戦で本塁打新記録を達成した立正大・高田庵冬は5号の記念ボールを持つ(撮影・柴田隆二)

<東都大学野球:亜大11-6立正大>◇第5週最終日◇22日◇神宮

立正大の高田庵冬(あんと)内野手(1年=仙台育英)が、今季5号となる2ラン本塁打を放ち、戦後の東都大学野球リーグで93年今岡誠(PL学園→東洋大)、2021年佐々木泰(県岐阜商→青学大)が持つ1年春でのリーグ戦本塁打を抜き、新記録を達成した。また、今季は本塁打トップの国学院大・石野蓮授外野手(3年=報徳学園)と並んだ。

打った瞬間、それと分かる確信弾に、高田は高くバットを振り投げ、一塁ベンチに向けガッツポーズを見せつけた。

「6番三塁」でスタメン出場。8点ビハインドで迎えた4回、1点を返しなおも1死三塁。カウント1-3からの140キロ直球をフルスイング。レフトスタンドへ突き刺した。「甘い球をしっかり振り切ることを今日のテーマにしていた。その球をホームランにできたのは、うれしいです」と、笑みを浮かべた。

自分らしさを取り戻した。開幕からスタメン出場し東洋大第2戦で1号2ラン。3戦目でソロ。そして、第2週の国学院大との第2戦で、1試合2本塁打とタイ記録を達成してから、10試合は沈黙。金剛弘樹監督(47)は「結果がでなくて、思い切りがなくなっていた。まだ1年生。ダメだったら、上級生がカバーすればいい」と、アドバイスした。結果を意識するばかり、初球からのアタックができず。不利なカウントに追い込まれ三振が増えていた。「割り切って振らないと自分の良さが出ない」。気持ちを立て直し、この試合に臨んだ。

またチームはすでに1部残留が決まっており「あと1本で新記録だから、割り切って狙ってもいいんじゃないか」とチームメートから声をかけられ、つなぐ意識から本塁打に狙いを定め、集中力を研ぎ澄ませた。

昨秋は、プロ志望届を提出したが、指名漏れ。大学進学も、29年ドラフトを目指している。「つらいことがあっても、プロ野球という目標を思い出すだけで体が自然と動く。自分の成長につながる、いい目標だと思います」。悔しさを糧に、高みを目指す。新たに築く“高田伝説”。まだ序章にすぎない。【保坂淑子】

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