立大・伊与田恭佑が初スタメン満塁弾「サプライズなのか」と本人も驚きの起用に応える

6大学野球 立大対東大 2回表立大1死満塁、伊与田恭佑(右)は満塁本塁打を放ちナインとハイタッチする(撮影・柴田隆二)

<東京6大学野球:立大13-0東大>◇第7週第1日◇23日◇神宮

立大は伊与田恭佑外野手(2年=東北)のリーグ戦初アーチとなるグランドスラムが飛び出し、12安打13得点の猛攻で東大に完封勝ちを収めた。明大は延長11回に光弘帆高内野手(4年=履正社)の決勝適時二塁打で1-0で法大に勝利した。

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サプライズ起用に応えた。立大・伊与田恭佑外野手(2年=東北)が、初スタメンながら満塁本塁打で試合を決めた。

1-0でリードした3回表1死満塁。2度目の打席を迎える。東大・松本慎之介投手(3年=国学院久我山)が投じたチェンジアップに合わせると「レフトフライかと思った」という打球は風に乗り、左翼席に入っていった。相手サウスポーを攻略すべく伊与田を含め右打者を並べるなどチームとして対策したが、「自分はあんまり対策しても打てないんで」と無心で放った一打だった。

リーグ戦初スタメン。調子も上向かない中で「マジかって思いました。なにかサプライズなのかなって」と本人も驚きの起用。これ以上ない結果で一発回答した。

立大に進学した経緯も驚きだ。高校時代に進路が決まらず、進路調査を「希望なし」で提出した。立大への指定校推薦で入学するが、進学後もマネジャーとして入部するつもりだった。周囲の「選手からマネジャーにはなれても、マネジャーから選手になれることはない」という言葉に現役続行を決意。リーグ戦に出られてない1、2年生らの活躍の場「フレッシュトーナメント」では2本のアーチをかけた。

リーグ戦初スタメンのプレッシャーにも動じず満塁本塁打を放ち、さらに7回にはセンターへ適時二塁打を放ち2安打5打点。申し分ない働きにも「欲張らずに、自分が出来ることを淡々と積み重ねたい」と慢心はない。着実に歩みを進めながら、まずは主力の座を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。