<巨人0-3阪神>◇23日◇東京ドーム
阪神村上頌樹投手(27)が今季初完封で3勝目を手にした。
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阪神村上頌樹投手(27)が今年も本領を発揮し始めた。大ブレークしてMVPに輝いたのは23年。その直前のオフから指導している内田幸一トレーナーは「貪欲(どんよく)さと謙虚さが同居している。野球脳が素晴らしいと感じる」と活躍を続けられる理由を明かした。
元同僚で現ヤクルトの青柳が、同トレーナーのもとで主宰する自主トレ。そこに初参加した村上は投球理論を学んだ。理屈は分かるが、実践するのは誰しも難しい。村上も最初からできたわけではない。むしろ、足りないことだらけの現実を突きつけられた。
ただ「ダメなことを受け止められる度量がある」と内田氏が証言したように、村上は謙虚だった。理想を定め、自分に何が足りないかを逆算。自分と向き合い続けて、1つずつギャップを埋めてきた。まるで受験勉強のように地味で、メンタル的にもきつい作業。しかも活躍するにつれて、より高いレベルを追い求めるため、チェック項目も年々増えている。それでも村上はブレーク前夜のころと変わらず、自分と向き合っている。今年、何度かあった苦い敗戦も失敗も、今回の完封劇につながる材料としていたはずだ。【柏原誠】