<西武4-3オリックス>◇24日◇ベルーナドーム
西武が27勝20敗1分けのパ・リーグ首位で交流戦を迎える。2年前の同じタイミングは15勝30敗。その試合後には当時の松井稼頭央監督の休養と渡辺久信GMの監督兼任が、球団から電撃発表された。関係者エリアは異様な空気。フラッシュの中、松井監督が最後の帰路についた。24年は結局、シーズン91敗の歴史的大敗。秋には渡辺氏までもが引責でチームを去った。
あれから2年、今や首位だ。西口監督は1人、さっそうと帰りの愛車へ。「ああ、そうだったかぁ」と2年前を回想する。当時は2軍監督。「あの日は戸田にいたのかな。ビックリした」。再建の重責下で昨季5位。今年は。「選手が着実に力をつけてきてくれてる。別に俺どうこうじゃないよ」。過度な練習はさせず、タクトは割と大胆に。
チーム再編も順調だ。オリックス3連戦の初戦に敗れ、広池浩司球団本部長(52)は「本当に大事な2試合です。苦手意識が付くとまずい」と引き締めた。シーズン終盤への意識がにじむ。首位攻防戦はこの2年間で獲得した若い篠原、岩城がピンチをしのいだ。篠原は2年前、福井の高校3年生。SNS禁止だから監督休養は知らなかったが「西武が弱いのは、なんか知ってました」。人も環境も変わり、空気も文化も変わりゆく。「西武の再建には3年、いや5年はかかる」とも言われていた。うまくいっている。【金子真仁】