【西武】2軍で奮わずも青山美夏人は1軍のピンチ救った 連夜の延長戦、初登板で最後しのぎ切る

ヤクルト対西武 12回からマウンドに上がった西武青山美夏人(撮影・たえ見朱実)=2026年5月27日

<日本生命セ・パ交流戦:西武2-2ヤクルト>◇27日◇神宮

パ首位の西武は勝てなかった。しかし負けなかった。延長戦を苦心の継投で粘りきり、最終12回にもしサヨナラ負けしていたら、ダメージは甚大だった。

反省点も口にした上で「負けなかったっていうのは大きいです」と西口文也監督(53)は言う。延長12回、今季初登板の青山美夏人投手(25)が3人でしっかりと締めた。

つないでしのいで、最後に出番が来た。勝ちはもうない。引き分けか、打たれて負けか。「ここか、と思いました」と苦笑いで振り返る。

一方で「ここで抑えれればこれ以上ないアピールのチャンスと思ったので、やってきたことを全力で出すだけでした」と勇敢にマウンドへ。亜大を卒業した直後のルーキー時代には、開幕戦でクローザー役を任されたハートがある。

とはいえ2年目以降、存在感が薄れた。肩を痛めたこともあり球速が落ちた。なかなか上がらない。「最近、やっとスピードが上がってきたんですよ」。2軍での練習が終わり、わざわざ立ち止まって記者に伝えたのは5月上旬だ。

2軍でも13試合で防御率5・19。それでもリリーフ陣が万全でない状況で呼ばれた。しかし数字が全てではない。「フォームでちょっと試行錯誤して、落ち着いてきたところでの昇格だったので。不安というよりは、どのくらい通用するのかと割り切っていけました」。球速もしっかり140キロ台後半を出した。

最後の最後に呼ばれた。1軍での今の立場はそこだ。ただ好結果で変わる。2軍で近い成績だった佐藤隼も、少しずつ大事な場面での登板が増えてきた。

「やれることを全力でやるしかないです。ピッチャー、みんないいので。負けないように1試合1試合頑張ります」

連夜の延長戦。皆、疲れている。弱気になって打たれていたら、徒労感ばかりが西武を見舞っていたことだろう。2軍の成績も大事だが、プロ野球選手は結局は1軍で仕事をやってのけてこそ。青山の意地が希望をつなげた。【金子真仁】

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