【中日】「何度も1軍でミスして…」育成出身の尾田剛樹がプロ初安打「あの光景は一生忘れない」

オリックス対中日 8回表中日2死満塁、田中幹也の2点適時打で生還した尾田剛樹はガッツポーズをする(撮影・上田博志)

<日本生命セ・パ交流戦:オリックス1-5中日>◇29日◇京セラドーム大阪

育成出身の中日尾田剛樹外野手(25)が、プロ3年目、通算25打席目で待望のプロ初安打を放った。

7回から代走で出場し、そのまま中堅守備へ。2点リードの8回1死二塁で迎えた打席で、オリックス4番手阿部の変化球を右前へ運んだ。「抜けろと思って走りました」と、一塁まで全力疾走。待ち続けた「H」ランプがともった。

尾田は開幕1軍入りしたものの、守備のミスなどもあり4月11日に登録抹消。「何度も1軍でミスをして、チームの勝ちに全然貢献できなかった」と振り返る。ファームでは、中村豊外野守備総合コーチ(53)とともに技術面だけでなくメンタル面も見つめ直した。4月25日に再昇格。「『結果を残そうって思いすぎずに、やれることをしっかりやっていれば大丈夫』」。その言葉を胸に、1軍に食らいついてきた。

初安打の瞬間、尾田は両手を上げ、ベンチへ満面の笑みでガッツポーズ。「打って、ベンチのみんなが手を上げて喜んでくれたのが一番うれしかった。あの光景は一生忘れないと思います」と声を弾ませた。

記念球は両親へ贈る予定。「ここから頑張りたい」。苦しみを乗り越え、ようやくスタートラインに立った。

【動画】中日尾田剛樹 通算25打席目で待望のプロ初安打 塁上で笑顔みせる