<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ3-4阪神>◇30日◇ZOZOマリン
阪神岩崎優投手(34)が大仕事を果たした。8回、村上が西川にソロを打たれて3-4。さらに失策、安打で1死一、二塁と一打逆転の大ピンチ。強打の左打者が並ぶしびれる場面で登板した。
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阪神岩崎は「さされました」と苦笑いした。野球界で数年前から流行する言い回しで「差し込まれた」の意味。予想していなかったヒーローインタビュー指名で焦った、という岩崎らしいジョークだった。
1点リードの8回1死一、二塁での登板だった。いつもはイニングの最初から登板がデザインされるクローザー兼セットアッパー。だが、村上が招いた突発的なピンチの状況にも「さされた」様子はなかった。
出番に向けた心技体の準備はブルペンで生きる投手の命綱。「普通ですよ。言われたら準備する。それだけじゃないですか」とニヤリとするが、考え方の一端を聞いたことがある。
「たとえば5点差で負けていたとしましょう。そこで満塁になれば、本塁打1発で1点差。次の打者も本塁打なら同点。5点あっても2球で同点になる可能性があるんです。意外とゆっくりはできないんです」。
ブルペンでの過ごし方、調整法は十人十色。岩崎には経験の裏付けがある。「どれくらいで肩ができるか分かりますから」。想定は早め、早め。展開で出番の有無を決めつけることはしない。それでいて体力・気力の浪費もなるべく抑えたい。スクランブルにも見えた今回の変則登板だが、調整はカチリとはまったのだろう。「さされた」のは空振り三振した打者2人の方だった。【柏原誠】