<日本生命セ・パ交流戦:西武6-0DeNA>◇30日◇ベルーナドーム
西武隅田知一郎投手(26)が今季初完封でチームを6連勝に導いた。今季の西武投手陣の完封勝利は3月29日ロッテ戦の平良以来2人目となった。隅田個人としてはプロ入りから4年連続4度目。昨年は「興奮しました」と語っていた左腕だが、今回は早々に味方の援護もあり「先頭打者を抑えて、一人ひとり(丁寧に)という冷静な気持ちで投げられました」と成長もにじませた。
9回を投げきる。先発投手の目指すべき目標としてチーム内の共通認識は強い。現役時代に通算54完投17完封の数字を残した西口監督は「やっぱり先発はそれくらいの気持ちでやってほしい」と期待を込める。近年の西武は平良のほか、高橋光や与座、青山、渡辺、今季からメジャー移籍した今井ら完封経験のある投手も多い。体の負担を考慮した球数への意識も高まりつつあるが、先発が“1人で投げ勝つ”試合はどこかチームの雰囲気を引き締める意味でも必要に感じる。
26、27日のヤクルト戦は2日連続で延長戦となったが、29日DeNA戦で8回途中まで投げた高橋光、この日の隅田の活躍でリリーフ陣の多くは休養できた。8回終了時点で球数は100を超えていた。西口監督は「投げたいだろうなと思った」と、「いきたいです」と語る隅田を快く送り出した。「やっぱり先発で投げきるのは特別」。次に目指すは初の1シーズン2度以上の完封勝利。殊勲の左腕は「もちろん狙いたい」と力を込めた。【松尾幸之介】