慶大から米大リーグのカブスとマイナー契約を結んだ常松広太郎外野手(22)が日刊スポーツの取材に応じ、昨季まで所属した慶大の優勝に喜びを語った。
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慶應義塾体育会野球部のみなさん、リーグ戦優勝、本当におめでとうございます!今季のリーグ戦はおそらく全試合チェックしてきましたが、海を渡った私もこれ以上ない刺激と感動をもらっています。
「チーム今津」は、本当に前向きで素晴らしいチームです。主将の今津は周囲からは明るくて少し幼いキャラクターに見られがちですが、実は誰よりも深く物事を考えて行動する、芯の強い男です。野球部に入ってきた時は「とんでもない、やばいヤツが入ってきたな」と警戒したのですが、本当に全力でバカをやれるやばいヤツでした(笑い)。ただ、野球中は明るいですし、ギリギリの線引きは分かっている男です。彼とは今でも週に2、3回は電話をしていますし、お互いの写真を送り合うほど今も仲が良いです。去年の暮れに彼がキャプテンになるかどうかというタイミングで、「絶対にお前がやれ。お前のチームを見てみたいし、チーム今津でしかうまくいくビジョンが見えない」と背中を押したのを覚えています。みんなのイメージを良い意味で裏切り、その芯の強さを周りにもうまく見せながら、しっかり尊敬を集められるトップへと成長してくれました。
昨年と比べてチームの三振が激減しているというデータがあるということですが、僕が卒業したことが最大の要因だったのかもしれません(笑い)。また、今年の躍進の裏には、コーチ陣がすごく拡充された点があったと感じています。
私にとっても、上田誠コーチは特別な恩師です。大学1年の頃の山形でのキャンプでのことです。私はへんとう炎を猛烈に悪化させ、息をするのも痛いほどの状態に陥りました。その時、病院へ連れて行ってくださり治療を受けさせてくれたのが上田さんでした。文字通り命を救ってもらったような深い縁を感じています。野球に関しては非常に理論的でありながら、練習前には「この世で忘れやすいものは『基本』と『女の名前』だ」と面白い導入から選手をリラックスさせてくれました。ユーモアと知識ともに素晴らしい指導者です。選手たちの若いエネルギーを、経験豊富なコーチ陣が正しい方向に導くという役割分担が明確になり、うまく機能しているのではないでしょうか。
今のスタメンは、ほとんどが一緒に野球をしながら寮生活を送ってきた生意気で可愛い後輩たちばかりです。僕も負けていられない、頑張らないといけないと最高のエネルギーになっています。最高のチームをつくった堀井監督、今津、そして現役生のみなさん。最高の感動をありがとう。そして、本当におめでとう!(カブス傘下マイナー外野手)
◆常松広太郎(つねまつ・こうたろう)2003年(平15)10月27日生まれ、米ニューヨーク州ライ市出身。小4から小6までは商社マンの父の仕事の影響で米ニューヨーク州に在住した。中高と慶応湘南藤沢を経て、慶大では3年春からメンバー入り。25年に、内定していたゴールドマン・サックスへの入社を断り、カブス入り。大事にしている言葉は「粗にして野だが卑ではない」。大学通算4本塁打、19打点、打率2割6分3厘。185センチ、97キロ、右投右打。