会社員からメジャーへ 三河吉平がカブス入り トレーニングをSNSに投稿しオファーつかむ

カブスとマイナー契約を結んだ三河吉平(本人提供)

“サラリーマン投手”が、憧れのメジャー挑戦への切符をつかんだ。「ABEMA(アベマ)」などのメディア事業で知られるサイバーエージェント出身の三河吉平投手(24)が米大リーグカブスとマイナー契約を結んだことが1日、分かった。立大卒業後に1度は現役生活にピリオドを打ったが、昨年末に現役復帰を決断。野球専門のジムで鍛えた直球に磨きをかけ最速155・7キロに達し、MLB2球団から正式オファーが届いた。同日に米アリゾナ州で晴れて正式契約を結び、夢の舞台へとひた走る。

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退路を断って、夢のメジャーリーガーへ。“サラリーマン投手”が憧れの舞台を目指し、唯一無二の道を選んだ。

サイバーエージェント出身で立大OBの三河は米アリゾナ州からのオンライン取材で「3カ月前に会社を辞めてメジャー球団と契約することで準備してきましたが、こうして無事に契約することができてホッとしています」と達成感あふれる笑みを浮かべた。

春日部共栄時代から長身から繰り出す直球が魅力で、立大進学後も磨き上げ151キロまで到達。同大4年春までは本気でプロ野球選手を目指していたが、投げ方に迷いが生じベンチ外が続いた。東京6大学野球リーグでは通算3試合の登板にとどまり、中心選手にはなれなかった。

1度は現役生活にピリオドを打り、サイバーエージェントに就職。広告営業をしながら社内の草野球チーム「ABEMA野球部」で活動を続けていたが、昨年末に周囲も驚く現役復帰を決断した。

「野球以外のキャリアや軸を持ったことで、改めて自分が本当に人生賭けたいものは野球なんだということに気づけました」。大学時代から師事する野球専門ジム「DIMENSIОNING」でトレーニングを続けながら、最速が155・7キロに向上して自信を付けた。

プロアマ問わず多くの野球関係者が集まる施設内で注目の的となった。自身のSNSでトレーニングの様子をアップすると、メジャー関係者の目に留まり、カブスを含むMLB2球団から正式オファーが届いた。米アリゾナ州で同日に晴れて正式契約を結んだ三河はカブスのユニホームに袖を通し「本当に素晴らしいチームに入れました」と喜びを実感した。

目標とする選手はパドレスの絶対的守護神、メイソン・ミラー。自身の投球スタイルと重ね合わせ「僕はより速い球を投げると『悦』になり、今155キロまできました。もっと投げられるんじゃないかと思っていますし、170キロを目指しています」と力強く宣言した。自慢の速球を磨きながら、脱サラの24歳が夢のメジャーへひた走る。【平山連】

◆三河吉平(みかわ・きっぺい) 2002年(平14)4月2日、川崎市生まれ。リトルグリーンズ-読売ジャイアンツジュニア-東京城南ボーイズ-春日部共栄(埼玉)を経て、立大では23秋にリーグ戦デビュー。通算成績は3試合に登板し、防御率40・50。卒業後はサイバーエージェントに就職した後、今年4月から野球専門のトレーニングを展開する「DIMENSIОNING」の社員として活動。座右の銘は「有言実行」、趣味は釣り。目標とする投手はパドレスの絶対的守護神メイソン・ミラー投手。189センチ、91キロ。右投げ右打ち