西武冨士大和投手(19)が1軍復帰の日へ向け、進化を続けている。
開幕直前に支配下登録された期待の左腕は、プロ初登板はロッテ戦で1死も奪えず5失点で降板。結局2試合にリリーフ登板で防御率22・50での2軍再調整となった。
降格後に首脳陣から課題解決を求められた。「中間球を」。変則フォームからの150キロ近い直球と、100キロ台の独特の緩い変化球「モケケボール」の緩急が持ち味ながら、スライダーとフォークに絶対的なものがなく、狙い球を絞られた。
冨士は降格直後は「まだ内緒です」としていたものの、このところ2軍戦でも多く投げ始めた。選んだ球種は130キロ台のツーシーム。「三振を取るボールというより、ゴロを打たせたり、カウントを取ったり、そんなイメージでいます」と話す。
新球効果で幅が広がったが、5月15日の巨人戦(カーミニークフィールド)では8回11奪三振1失点、同26日の阪神戦(SGL)では6回7奪三振無失点と、好投につながっている。
2軍の起用からみるに、現時点では先発候補として構想されているもよう。冨士も「夏場には1軍の投手の方々も体力的に大変になってくると思うので、そういう時にチャンスを生かせるように」と高い意識で過ごしている。
全体練習が休みの1日も、室内練習場で壁当てなどでしっかりと調整に向き合った。2日、2軍DeNA戦(ベルーナドーム)で先発することも球団から発表された。多くのファンに見守られながら、新・冨士を見せる。【金子真仁】