西武岸潤一郎外野手(29)はそのイニシャルをもって、源田壮亮内野手(33)から「KJ」と呼ばれている。そして5月31日、源田に懇願された。
「頼む、もうKJしかおらん」
国民的アイドルグループ嵐が5月末で活動を終えた。源田は敬意を表し、その日のDeNA戦(ベルーナドーム)でのスタメン選手の打席への登場曲を嵐の楽曲に変えた。
8年前、安室奈美恵の引退日もそうだった。当時は炭谷銀仁朗捕手(38)らとプロデュース。8番打者のメヒアだけ倖田來未の歌にし、球場を盛り上げた。ちょっとした遊び心。今回は誰を“オチ”に。それが源田の「KJしかおらん」だった。岸はメヒアと同じ8番スタメンでもあった。
権利関係で第1希望の曲を使えず、岸はKinKi Kids(現DOMOTO)の「硝子の少年」で登場。「本当は嵐が良かったんです」と笑う。「僕、歌もドラマも好きです。今もちょうど『ザ・クイズショウ』って櫻井君主演のドラマ見てるところで。めっちゃ好きなのに嵐になれず。まぁ、でもね、それが僕の役割なんですよ」。
守備固めだったりスタメン4番だったり。ユーティリティー性は遺憾なく発揮される。パ首位を走るチームに不可欠の存在として、いざ阪神と戦う甲子園へ。高校卒業後の大学中退で“消えた天才”とも呼ばれたほど、明徳義塾時代は聖地で輝いた。「KYの1発、出せれば」。空気も気にする年頃になったが、西武を盛り上げる働きを続けている。【金子真仁】