<日本生命セ・パ交流戦:巨人3-2オリックス>◇2日◇東京ドーム
巨人がオリックス相手の連敗を6でストップした。則本昂大投手(35)が6回途中を5安打2失点と粘投。加入後8度目の先発で移籍後初白星を挙げた。
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13年前から決めている流儀がある。巨人則本はどんな試合でも、実直に取材に向き合う。手本としたのは松井秀喜氏だった。楽天に入団した当初、人づてに聞いた。「どんな時でも、受け答えをする」。スーパースターの姿勢を知り「大事だな」と意識が芽生えた。
新天地で迎えた今季。開幕から6試合白星がなかった。好投しても打線の援護に恵まれない試合。思うようにボールが制球できず、打ち込まれる試合。「自分も人間なので、話したくない時はある」。苦しい時期だった。
ただ、報道陣にはっきりと自分の言葉を伝えた。なぜ打たれたのか。何が悪かったのか。険しい表情で悔しさをにじませながら、投球を振り返る時間を自ら作った。「それも仕事だと思っている。極力しっかり答えたい」。14年目を迎えても、プロフェッショナルとしての責任は揺るがなかった。
「巨人あってのプロ野球。その場にいるのは光栄だし、恥じない投球をしたい」。伝統の重みを感じながら、7試合目で手にした今季初勝利。お立ち台では、張り詰めた表情がくだけた。「最高です!」。ようやくファンへ、真っすぐ喜びを伝えられた。【北村健龍】